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食べることには飽きない 阿吽でスパイスの効いた担々麺を食べてきた

こんにちは、夏になると妙にスパイスの効いた辛いものが食べたくなるうたこです。

湯島に、日本一なのでは?! とやたら口コミされている辛い・・・ラーメン? いや、担々麺か、担々麺を食べられるお店があるというので行ってきました。

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お店はなんとなくおしゃれできれいな感じです。清潔というのか。

 カウンターがぐるっと調理場を囲み、テーブル席もありましたがそちらには「優先席」と書かれたプレートが置いてありました。

カウンター席の後ろには並んで待つ用のソファーも。結構待ちが出るみたいですね。

私は券売機の前で5分ほど悩んで、黒胡麻担々麺と温泉卵を注文しました! 出てくるまで、10分くらい? 待ちました。すぐには出てこなかった印象。

こちらが! 黒胡麻担々麺!!!! 

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油の感じと、縁についた黒色がなんとも重々しい雰囲気を醸し出しています。黒胡麻のいい香りが・・・ 

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麺にも黒いのがついています。多分黒胡麻です。麺は細めで割りと柔らかいと思いました。辛さは3辛にしましたが、ひいいい食べられない! 辛い! という感じではなく、どんどん食べ進めてしまうのですが舌に痺れが残るタイプの辛さでした。

 

そう、例えるなら

 

ーーーここは魔王の城、勇者は数々の敵を倒し、街を不安に陥れる魔王の城に到達した。この中にいるのは魔王だけ・・・残虐と言われている魔王をどのように倒すのか、勇者は震えた。そして「武者震いだ」と自分自身に言い聞かせるのだった。

 

ギィィーーー

 

重い扉を開くと、そこにはおどろおどろ・・・しく、ない?! 豪華絢爛な広間がそこに広がっていた。高い天井には大きなシャンデリアが煌き、調度品も上品で美しいものばかりだった。ここは、魔王の城なのに・・・なぜ? 戦いでボロボロになった自身とはあまりにも釣り合わぬ場所だった。ここに、本当に魔王がいるのだろうか。

勇者が戸惑いを隠せずにその場をキョロキョロしていると、執事が声をかけてきた。こいつは、魔の物!!! 警戒する勇者に対し

「勇者様、よくぞここまでおいでになられました。魔王さまがお待ちです。」

そういって、勇者を誘導しようとする。

「待て!! 私を騙そうとしてもそうはいかないぞ!!」

剣を取り出そうとする勇者に、長い螺旋階段の上から声が聞こえてきた。

「勇者よ、そう何もかも疑うでない。私が魔王だ。落ち着け、危害を加えたりはしないぞ。」

 

勇者には理解できないことばかりだった。

魔王は女で、しかもかなり美しい女だった。そもそも、魔の物ですらなかったのだ。魔王と呼ばれていた者が人間で、しかも女であったということに驚いたが、彼女が魔王になったのには理由があったのだ。

彼女はかつて、勇者の国の国王に住処を追われた、今は無き王国の王女だったのだという。両親や家来は、捕らえられてしまいもう長く会っていないということだった。

「今の世は、領地や作物の奪い合いなんてよくあることだ。国もな。」

魔王・・・いや、王女に振る舞われた美味な料理に舌鼓をうちながら勇者は王女の身の上話を聞いていた。なんとも悲しい話だ。また、そんな争いだったと知らずに命を落としていった数々の勇者たちに同情し、国王に対しては少し恨む気持ちが湧いた。

「善も悪も、見る方向次第・・・といったところですか・・・。」

勇者は、ぽつりとそうつぶやいた。

ところで、今食べているこの異国の料理、不思議な味わいだが本当に美味だ。舌の上を走る刺激、蓄積されるようで、また、散っていくようでもある。

「それは我が国でとれるスパイスを使用した料理だ。」

「すぱいす・・・初めて食します。」

これが、また、何故か次から次へと口に運びたくなる。すぱいす、すぱいすか・・・花椒、と言っていたが勇者には発音できなかった。舌に残る痺れ、段々と、体が熱くなってきた、だが、食べるのをやめられない。

「はは、そう慌てずとも」

王女の笑い声が聞こえた。麺を食べきってしまった。だが、この汁がうまい。上に乗っていた肉と小さな海老が汁に沈んでいるので、それを一緒に食べる、飲む。うまい。あぁ、もう少しでなくなってしまう。うまい。

舌は全体的に痺れていた。勇者は最後の一滴まで汁を飲み干した。

「うっ・・・・!!!!」

勇者はそこで、その場に倒れ、うずくまった。

罠・・・だったのか・・・。

勇者は、痺れの続く舌と熱くなった体と、そして遠のく意識の中で故郷を思った・・・。

 

 

「・・・。食い過ぎだ。」

 

 

とても美味しかったです。

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