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この世界の秘密を見つけ出すために、どんなことでもやってみて、いろんなことを考えます。

日本の息苦しさの秘密ってもしかして? 1億総労働とGDPの関係について考えてみた(前編)

思考・分析

こんにちは、どうして若者はお金がなくて苦しいんだろう? うたこです。

出だしから訳のわからない問題提起ですね。GWの間にも、女性が自分よりの高い年収の男性と結婚したがる「上昇婚」と「現代において年収300万円以上の男性と結婚することは本当に”上昇”婚なのか?」が話題になっていたり、今の20代は20年前の20代よりも年収が50万円も少ないという話があったり、やるせないどん詰まり感を感じました。

そこに女性の社会進出や、社会進出するための保育園の整備問題だとかが絡んで日本はわけわかめ状態ですよね。

そこで私はふと思いました。

日本のGDP(国内総生産)は横ばいなのに女性を社会進出させることで労働者人口は増えてる。会社に置き換えてみると、増えない利益を大勢の社員で分かち合っているっていうことであり、年収は増えなくて当然なんじゃないか? と。利益ないならボーナス出せない、あの感覚と一緒ね。

ということで、日本は男女が共に労働に全力投球して意味があったのかー? ということについて考えてみようと思います! 恐ろしい考え事だ! 

日本と労働と稼ぎと

ではまずは現状を把握するところから始めましょう。男性が社会の労働をメインで担っていた時代と、女性も参画し始めた時代との境目は、私も生きていたわけではないのでよくわかりません。男女雇用機会均等法が制定された昭和47年7月1日(終戦から約27年後)を、「このへんから女の人も働き始めたんだな」と認識することにします。

日本の労働者人口

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総務省|平成26年版 情報通信白書|我が国の労働力人口における課題

まず、この棒グラフが日本全体の年齢別人口を表しています。一般的に労働力としてメインになるのは15~64歳で、2015年時点では7,682万人います。

そして、その労働できる人たちが実際にどれくらい労働に就いているかというと

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総務省統計局による労働力調査(平成28年4月28日、最新!)

就業者数は6,339万人なので、80%以上の人がしっかり働いているということがわかります。まぁ、高齢者の再雇用も入っている可能性があるので完全一致ではないと思いますが。

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総務省統計局による労働力調査(平成28年4月28日、最新!)

うん、やっぱりそうだった。65歳以上の就業がなんと全体の20%ちょいあります。

 日本の現在の失業率は約3.3%です。(ちなみに、失業率は働きたくて就職活動もしているけれど働けていない人、のことで自ら進んで働かないを選択している人は含まれません。)

世界全体でみても「働きたい働ける人はほぼ全員労働についている国」になっています。

参考:世界の失業率ランキング - 世界経済のネタ帳

男女雇用機会均等法以降の成果もしっかりあがっており、1950年(昭和25年)戦後から現在では女性は2倍就業していることになります。

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 総務省|平成26年版 情報通信白書|我が国の労働力人口における課題

ここまでで、「日本は男女関わらず労働を希望するほとんどの人が働いている」ということがわかりました。雇用形態については一旦考えません。後で考えます。

日本国社は多くの社員をかかえているということがわかりました。では次に、会社の売上はどうなっているのかを見てみます。

GDPの推移

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日本のGDPの推移 - 世界経済のネタ帳

物価変動を除いた実質GDPの推移はこんな感じです。では、この売上推移に対して社員の人数を出しましょう。

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日本の就業者数の推移(1980~2016年) - 世界経済のネタ帳

ということで、ざっくりと社員一人当たりの売上を出します。

  • 1980年:約490万円
  • 1990年:約680万円
  • 2000年:約740万円
  • 2016年:約830万円

一人当たりの売上はめちゃくちゃ上がってる!!! 1980年から比べると約1.7倍です。経済成長を遂げていたことがよくわかりました。ですが、そのあとはじわりじわりと増やしている感じですね。では次に、働いていない人も含めた一人当たりのGDPを見ます。

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その年のGDPを総人口で割ったものが、一人当たりのGDPです。

  • 1980年:約230万円
  • 1990年:約340万円
  • 2000年:約370万円
  • 2016年:約420万円

こちらも1980年から比べると約1.8倍の伸びを見せていますが、その後は微増という感じです。

世界のGDPを見てみても、アメリカと中国に大差をつけられているものの、日本は世界第三位。えー、じゃぁなんでこんなにどん詰まり感があるの???? 

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人口はこの先減少傾向にはいっていくわけだから、今まで通り稼いでいけば全国民中流階級っていうあれで生きていけるんじゃないの……? 

これはもしかしたら、お金の所在する場所に問題が隠されているのかもしれない。そう考えた我々調査班は、人々の年収に目をつけてみることにした。

日本のみんなの年収 

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女性の年収、低すぎ? 日本はこの30年、男女の格差が埋まっていない【データ】

こちらは男女の年齢別平均年収のグラフです。女性はライフステージの変化も激しいため、平均年収は300万円前後、もしくは以下になることが多いようです。また、生涯を通して、男性は年齢に比例して年収が上がりますが、女性はあまり上昇が見込めないということも見て取れます。お金はあるところにはあるが、結構偏っていることがわかります。

では次に、平均年収の推移を見てみましょう。

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女性の年収、低すぎ? 日本はこの30年、男女の格差が埋まっていない【データ】

このグラフの載っている元記事には、女性の年収が上がらないことを憂うような内容が書かれていました。ですが、よぅくみてください。1997年以降、その差は男性の平均年収を下げる形で近付きつつあるのです。女性の年収は270万円前後を推移していますが、男性は1997年からの20年間で約70万円も平均年収を下げてしまいました。

就業する女性の人数が増え、微増しかしないGDPの取り合いが始まっていることがなんとなく見て取れます。このあたりから男性の平均年収は減少傾向に入り、それと同時に男女ともに平均初婚年齢が上がり始めます。

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Twitterなどでも散見される「長時間労働の割に賃金はめちゃくちゃ少なくて一人の生活が精いっぱい&労働時間の長さゆえに結婚相手なんて見つける余裕もねぇわ!」はこういうことだなと思いますね。

全体のもうけが増えていないのに、働く人が増えて一人当たりの取り分が減っている。(まぁ、裕福な人は変わらずに裕福なんでしょうけど) 国にとって大多数を占める「一般的な人たち」の生活が大変になっているということなのでしょう。

と、こういう話をすると必ず引き合いにだされるのが「アメリカでは男女の格差が埋まってうまくいっている」という話ですね!! これは気になる。

長くなったので続きます。明日はアメリカについて考えるよ! 

 

(参考サイト)

総務省|平成26年版 情報通信白書|我が国の労働力人口における課題

世界経済のネタ帳

http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/pdf/201603.pdf

女性の年収、低すぎ? 日本はこの30年、男女の格差が埋まっていない【データ】