セブ島に今も残されている、最小の三角形の稜堡式要塞であるサンペドロ要塞に行ってきました。こちらは、初期のスペイン人入植者にとって中心的な拠点となっていたそうです。
サンペドロ要塞@セブ島
サンペドロ要塞とは
サン・ペドロ要塞はフィリピン最古かつ最小の三角形の稜堡式要塞で、元々はスペインのコンキスタドールミゲル・ロペス・デ・レガスピにより建築されたものである。現在に残る石造りの要塞は、1738年までに敵対するムスリム勢力からの攻撃に対抗するために建設された。次いで19世紀後半には、要塞はフィリピン人の反乱に対する拠点として機能するようになった。サン・ペドロ要塞は初期のスペイン人入植者にとっての中心的な拠点であった。
こういうものです。
入り口左手には、地味に像があるのですが、これは実は有名な人なんだそうです。
入り口ではサンペドロ要塞の歴史が説明されています。入場料は40ペソだった気がするのですが、サイトで調べると20だったり30だったり、明確に決まってなさそうですね…。
英語での説明を読むのは結構疲れるので、イラストで書いてあると助かります。とはいえ、とにかく、戦っていたことくらいし…
こちらはサントニーニョ像です。1521年にマゼランがセブ島にやってきたとき、ファな女王に贈られたものです。この時、無宗教だったセブ島の人たちは洗礼をうけてキリスト教徒になりました。この出来事はセブ最大のお祭りである「シヌログ祭」の由来となっています。
普通に公園っぽい感じで見ていたら、大砲がありました。入り口の方向を向いています。敵襲があったときにはこれで戦っていたのでしょう…。
少し先には海があります。
園内はこんな感じで、割りと何もないです。要塞だから、なにもない方が動きやすいですね。
正直、歴史がよく分からないのでうんちくをたれることはできないのですが、人はいつも戦っていたということだけはひしひしと感じることが出来ました。
世界でも日本でも、今は「観光地」になっている場所って、歴史のある場所のことで、そしてそれはつまり、戦いが起こっていたり誰かが死んだりした「事件」の場所なんですよね。血とともに時代が移り変わるといいますか。今は物理的に血が流れることは減ったけれど、別の形で人は殺されているのではないのだろうか、とか色々と思いを巡らすことになりました。
お金払ってまで見る価値ないかも、的なコメントも多いですけど、施設保存費として寄付するくらいの気持ちで見学してみるといいと思います。