聖ペーター修道院にやってきました。日常生活では教会になんて足を運ぼうとも思わないのですが、旅先で歴史ある教会があると聞くと行きたくなります。
だって、ステンドグラスや彫刻品、絵画、やたらと芸術的なんだもの!!
教会って、清貧を求めてそうなのに実際の見た目は驚くほど豪華なのは何故なんだろう。神様が求めているのかしら。
宗教については全然勉強してこなかったので、さっぱり分かりません。
聖ペーター修道院
ザルツブルクにはいくつかの歴史ある教会がありますが、聖ペーター修道院は7世紀の終わりから8世紀の初めに建設されて降り、かなり古い部類に入ります。
美しい壁画が描かれており、じっくり鑑賞するのも良いでしょう。
毎度毎度、どうやって描くんだろう……首が痛くなりそう、と思う天井画や、足音や咳でさえ壮大な響きに変わる教会に鎮座するパイプオルガン。聖歌を聞いてみたいなーと思ってしまいます。
細部まで見ていると、何時間でもいられそうな気がします。
白を基調とし、黄金色の彫刻がたくさん並んでいる空間はまさに荘厳、それでいて清廉と言った感じ。
教会を出ると、脇道から聖ペーター教会墓地に行くことができます。
モーツァルトの姉、ナンネルのお墓もあります。
お墓だというのに、カラフルな花で彩られていて楽しげな雰囲気さえあります。この辺りは日本と全然違いますね。
こちらの墓地は、「サウンド・オブ・ミュージック」でマリア一行が逃げて行くときの墓地のモデルになっているのだそうです。
協会脇にあるカタコンベ(納骨堂)です。メンヒスベルクの岩壁をくりぬいてできた洞窟のようなところを上っていきます。
こちらも通常であれば入場料を支払わなければなりませんが、ザルツブルクカードを提示すれば無料で入れます!
階段が急で、片道通行になっているので譲り合って安全に移動しましょう。
中はひんやりしています。納骨堂、つまり亡くなった方の遺骨があるということ…。
ひんやりと薄暗いカタコンベの窓からは、聖ペーター教会と墓地が見えます。
なんだか対照的な景色です。
墓地には、モーツァルトの姉のナンネルだけではなく、ザルツブルクで活躍した作曲家ミヒャエル・ハイドン(交響曲の父とよばれたフランツ・ヨーゼフ・ハイドンも眠っています。
偉大な人、何かを残した人もみんな同じ人間。全員死ぬんだなぁ。