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ウィーンのホーフブルク宮殿でエリザベートの生涯をたどる

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ウィーン!! ハプスブルク家が幅を利かせていたこの場所は、とにかく何もかもが大きくて豪華絢爛です。ザルツブルクは硬派で真面目な印象を受けましたが、ウィーンは……「は〜〜〜…」とため息をついてばかりです。

 

私が初めてミュージカル「エリザベート」を観たのは、小学6年生の頃で、東宝作品の方でした。一路真輝さんのエリザベートと内野聖陽さんのトートでした。トートのダブルキャストは山口祐一郎さんで、母が「山口さんの方が歌は上手なんだけどねー」と言っていたのを覚えています。

 

内野聖陽さんは、元々俳優でミュージカル出演はあの「エリザベート」が初めてだったそうです。その後、テレビドラマ「仁」の坂本龍馬役などからテレビでもよく見かけるようになりました。

 

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その後、宝塚歌劇団の花組で「エリザベート」再演が決まりました。花組の新トップ春野寿美礼さんのトップお披露目公演です。

最初に張り出されたポスターは、目元のアイメイクがとてもぼんやりしていて「なにこの人、顔めちゃくちゃのっぺりしてる」という印象でした。

母も、「観に行かんでも良さそうね」と言っていたのですが……

 

by カエレバ

 

何十年に一度と言われる奇跡の歌声と、中性的な容貌が「死」そのものであるトートを体現していて、本物なのかと思いました。

東宝の男声による重厚感のあるコーラスも好きですが、「死」を表現している「エリザベート」は春野寿美礼さん率いる花組が一番だったと思います。

 

 

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「死」に付き纏われながらも、自分自身の生きて行く道を探し出そうとしたエリザベート。

 

いや、「死」と表裏一体の「生」の中で自分自身だけの道を探すというのは人間は皆共通で抱えている…。

 

エリザベートは、宮廷の人間でありながらも「自分が!」を押し通そうとした珍しいタイプの人間だからこそ、後々になっても注目を集めているのでしょう。

(当時はそれなりに批判されていたそうですが、美人は強い。美人だったからここまで話題になってる。)

 

批判を集めても、「自分を押し通す」ってある種の憧れを持って見られるってことなんでしょうね。それだけ、「自分」を殺して周りに合わせて生きている人って多いのかも。まぁ、やりすぎは禁物ですが、これまで後世に名を残している人で周りに合わせていたからって人なんて誰一人としていないですしね。

 

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ここからは私のターン! エリザベートをたどる旅を開始します!! 

 

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旧王宮であるホーフブルク宮殿にやってきました。歴代皇帝の執務場であり、居住空間でもあった旧王宮です。

ハプスブルク家最後の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と皇后エリザベートが暮らした部屋が「皇帝の部屋」として保存され、一般公開されています。

 

エリザベートの生涯をたどるシシィ・ミュージアムや、王室で使用されていた銀器を展示する宮廷銀器コレクションがあります。

日本語オーディオガイド付きなので、内容もバッチリ理解できます! 

 

王宮内は宮廷銀器コレクション→シシィ・ミュージアム→皇帝の部屋の順に見て回ります。内容が盛りだくさんなので、2時間はかかると思っておいたほうがいいです。

 

皇帝一家の夏の離宮として使われていたシェーンブルン宮殿にも行く予定なのであれば、シェーンブルン宮殿のグランドツアーとホーフブルク宮殿の見学がセットになっているシシィ・チケットがおすすめです。有効期限は1年間! 金額は28ユーロです。

 

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王宮内に入ると、実際に王宮の厨房で使用されていた調理器具がずらりと並んでいます。クグロフ型がやたらたくさん並んでいて、たくさんの焼き菓子を焼いていたんだな……同じ型だと手抜きだと思われたんだろうか……と心配になりました。

 

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このきらびやかな金器は、18世紀初頭のセンターピース(テーブルの中央に置く装飾品)です。フェルディナント皇帝の戴冠式で用いられました。

 

王宮内には15世紀頃から銀器保管室が存在し、18世紀以降にはこれらは国有財産となりました。エリザベート専用のディナーセットや、フランスのルイ15世がマリア・テレジアに贈った緑色のディナーセットなども展示されています。

 

オーストリアには独特なナプキンの折り方があるのですが、これは現在も折り方は秘密にされており、現在はたった2人の女性だけが折り方を知っているそうです。

 

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オーストリアの景色を描いた絵皿だそうですが、めちゃくちゃ細かくてすごかったです。こういうものをお互いに贈り合うことで、権力を誇示したり相手を敬っていることを表現したりしていたんですね。

 

すごい腕の職人を知っていること、その職人に時間をかけて良いものを作らせることができること……。

 

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ここから先はシシィ・ミュージアムです。撮影禁止なので、ぜひご自分の足で訪れてみてください! 

 

誰もが羨む美貌をもつエリザベートの生涯を、「死」「シシィ伝説」「少女時代」「宮廷生活」「逃避」「暗殺」と部屋ごとにテーマを分けて展示してあります。

「ダイヤモンドの星」の髪飾りをつけた肖像画や、愛用の扇子や宝石、暗殺に使われたヤスリも展示されています。シシィが書き残した詩も、日本語オーディオガイドで説明してもらえます。

 

フランツ・ヨーゼフ1世は、いとこのシシィに一目惚れをし、結婚を申し込みました。皇太后ゾフィーは、はじめから反対していた訳ではなかったそうです。大好きな人と結婚できる! と喜びに浮かれているフランツ・ヨーゼフ1世を見て母として嬉しい気持ちで見守っていたそうです。(その後、エリザベートとは折り合いが悪くなっていきました。)

 

シシィは宮廷生活が始まった途端、何もかもが嫌になってしまったようで、常に死ぬことを考えているようなちょっとメンヘラ気質なところがあったみたいです。

 

シシィ・ミュージアムを見終えると、次は皇帝の部屋です。フランツ・ヨーゼフ1世が市民との謁見を行った謁見の間や、執務室、質素な生活を好んだ皇帝の寝室からは、フランツ・ヨーゼフ1世の国に対する姿勢や、自分に対する厳しさ、そして家族とシシィを愛している様子が伝わってきます。

 

皇后の居間兼寝室、化粧室兼体操室など、エリザベートが過ごした部屋も見ることができます。

 

エリザベートの生涯を思い浮かべながら、じっくりと見てみてください。

 

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