長崎県壱岐の島に行くならば、7月初旬〜10月中旬までがおすすめです。この時期には、「生赤うに」を食べるためだけに壱岐の島にやってくる人もいるほど!
この「赤うに」は水揚げ高が年々減少しており、食通の中ではうにの中でも最も美味とされ高値で取引されています。
基本的には九州内で消費されてしまい、東日本まで出回ることは滅多にありません。そのため、「幻のうに」とも言われているのです。
大幸物産@壱岐島
そんな希少な赤うに、それをしかも生で食べられるお店にやってきました。
大幸物産の目の前は海!! といってもこの目の前で採られた赤うにという訳ではありませんが、壱岐島はそもそも車で30分ほどで縦横行き来ができるサイズ。
この近辺でとった魚介類が新鮮な状態で食べられるのは明らかと言っても良いでしょう。
店内の水槽では貝たちがぶくぶくしていました。
メニューはこちら!!
生赤うに丼はシーズン最後の方だったので、かなり値上がりしていました。量が多い時は3,000円前後で食べられることもあるそうです。時価なので、いくらになるかは分かりません。
でもこれは食べる価値がありますよ。
私は、小鉢と味噌汁付きの生赤うに丼を注文しました。3,800円です。なんて贅沢な昼食でしょうか。
小鉢はお豆腐でした。島豆腐で、ちょっともろもろっとした食感が特徴です。
お醤油は甘めで、シンプルなお豆腐にとてもよく合いました。
そしてこれが……生赤うに丼です。ドキドキですね、蓋を開けてみましょう。
じゃじゃーん! 結構たっぷりのっています。
定食セットはこんな感じです。十分な量がありました。お味噌汁にはあおさがたっぷり入っていて磯の香り、とっても美味しいです。
左上にある不思議な模様の卵は、ゆで卵をかまぼこで包んで蒸したものです。ほんのりと甘味があり、食感がもちもちしていました。九州はいろんな食べ物が甘い、っていうのは本当みたいです。
いよいよ生赤うにを食べてみます。みずみずしいうに、食べるのが惜しいです。
箸で持ち上げると、ふわっとうにの香りが漂います。粒感はとても少なく、なめらかにとろけます!
このまま磯の味で食べても十分に美味しいのですが、甘めの壱岐醤油をかけるとよりうにの風味が際立ちます。
これはもしかして、函館で食べた生うにを超えるレベルで美味しいかも……。
赤うにはムラサキウニと比べると水深の深いところに生息しており、岩陰に隠れて暮らしています。熟練の漁師でさえも見つけ出すのは難しいのだとか。
しかも、少しでも傷つけると身体中のとげを全て抜いて死んでしまうというデリケートっぷり!! 大変な思いをして収穫した赤うには、殻が朱色で、濃厚な甘味があるのが特徴です。
産卵後は身に苦味が出てしまい、風味が落ちてくるため10月中旬をすぎると休漁となります。最も美味しい時期は、年間でたったの15日ほど! 希少性が高すぎる、絶品のうにでした。
壱岐島に行ったら、金額に怯むことなく一度は食べてみてほしいです。
大幸 (魚介・海鮮料理 / 壱岐市その他)
昼総合点★★★★☆ 4.5
店舗情報
アクセス | 長崎県壱岐市勝本町勝本浦201 大幸物産 |
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営業時間 | 11:00~16:00 |
定休日 | 無休 |
築地魚群
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