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批評家は酷評しても観客は受け入れた「グレイテスト・ショーマン」!

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実在したショーマン「P.T.バーナム」の半生を借りたミュージカルムービー「グレイテスト・ショーマン」が2018年2月16日(金)に全米公開から3ヶ月ほど遅れて日本でも上演開始しました。

1月頭にCMを目にした瞬間感動した私は、絶対に観に行こうと心に決めていました。観に行って大正解でした。

 

This is the musical. これぞまさしくミュージカル。ハッピーエンドのためのエンターテインメントショーです。ミュージカルは、どんな人間にも夢や手に入れたい未来を手に入れる力があるんだということを再認識させてくれます。

 

今、生きている人全員におすすめしたい映画です。

 

THE GREATEST SHOWMAN(グレイテスト・ショーマン)

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簡単なあらすじ(ネタバレあり)と、本作品の見所、モデルになっているP.T.バーナムについてご紹介します。まぁまずは予告CMでも観てくださいよ。

 

 

観にいきたくなるでしょう?  

 

by カエレバ

 

あらすじ(ネタバレあり)

仕立て屋の息子として生まれ、貧乏だったP.T.バーナムは仕立てに行っていた家の娘であるチャリティと仲良くなります。時が流れ、身分が違うという理由で家族の反対にあいながらも彼女と結婚することに。

想像の世界の中では誰もが自由で、ワクワクするものを作り出せると信じるP.T.バーナムと、その世界を信じるチャリティ。二人の間には可愛い二人の女の子も生まれ、一家は貧乏ながらも幸せに暮らしていました。

ある日、バーナムはあるアイデアを思いつきます。それは奇抜な人たちを集めてショーを行うこと! 

批評家からは「こんなものは芸術ではない、ただの馬鹿騒ぎだ。」と酷評されるが、観客には大いに受け入れられショーは毎日満員御礼でした。

 

ショービジネスを続けていく中で、上流階級にも受け入れられたいと考えたバーナムはスウェーデンのオペラ歌手を起用しコンサートを開催。これが大当たりし、ツアーにも出かけます。だが、その間心が離れてしまったショーの方は、徐々に客足が落ちることに……。

さらに、ショーに反対する人々に建物に火をつけられてバーナムのステージは崩れ落ちてしまいました。オペラ歌手とも行き違い、コンサートの巡業は中止に。

 

手を伸ばしすぎたせいで全てを失ってしまったバーナム。最後に本当に大切だったものに気付く……

 

グレイテスト・ショーマンの見所

見所は、「グレイテスト・ショーマン」というタイトルにふさわしい圧巻のパフォーマンス! 歌、ダンス、空中ブランコやそのほかサーカスのパフォーマンスがとにかくすごい。

これ本当にこの人たちがやってるんだよね? と疑いたくなるような素晴らしいパフォーマンスです。ちょっとこのパフォーマンスも観てみてください。ヒュー・ジャックマン、ほんまあんた何者やねんって気持ちになると思います。

 

 

周りのダンサーのスローモーションの時の動きとかもやばい。こういう「なにこれやばい」みたいなシーンが全編を通して目白押しです。 

 

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パフォーマンスの中では、21才のゼンデイヤ演じるアン・ウィーラーの空中ブランコがすごい。ゼンデイヤは驚異的な運動能力の持ち主だそうですが、この映画のために空中ブランコの特訓を行い、スタントなしで演じているのだそうです。

 

空中ブランコってその役になったからって練習してできるようになっちゃうものなの?! 本当にすごい。

 

テンポよく歌で進行するストーリー

普通に説明していけばかなりの時間がかかりそうなP.T.バーナムの生い立ちからショー成功まで、挫折、失敗、そして復活、全てがハイスピードで進んでいきます。

でも観ていて無理がなく、2時間の上映時間があっという間!! 上映時間はしっかり長いのに、え、もう終わりなの? と思った映画ははじめてかもしれません。

わー! すごいー! って思っているとあっという間に終わってしまうんですよ。これは不思議な感覚でした。まさしく、ショー。

 

批評家は酷評、でも観客には大ウケ!

「グレイテスト・ショーマン」が公開された時、批評家にはかなり酷評されました。

P.T.バーナムの半生……と言いつつ、彼のダークな部分(実際はかなりペテンじみていたらしい)には触れず、少年のような純真無垢さにだけ触れている点。

マイノリティを多く登場させているにも関わらず彼らの苦悩について全く深掘りされていない点、落ち込んでから復活するまでが4小節くらいしかないハッピーな構成。

 

物語自体はそこまで分厚いものではなかったのは確かです。批評家たちの批判はそういったところに集中し、公開後1週間は興行収入880万ドルと、このままでは失敗か……と思われたスタートだったそうです。

ですがそのあと、普通のお客さんたちには非常にウケてSNSなどで評判が広がり、公開3ヶ月にして興行収入1億5,000万ドルを叩き出したのだとか!!! 

 

ん……? なんかこの感じ、既視感……。

そう、この展開、「グレイテスト・ショーマン」の作品と全く同じ。これまでにないショーを始めたP.T.バーナムは批評家からは「こんなものは芸術ではない、ただの馬鹿騒ぎだ。」と酷評されるが、観客には大いに受け入れられたのでした。

 

現実世界とシンクロして、この作品は真の意味で完成されたのかもしれません。

 

P.T.バーナムってどんな人? 

実在したショーマンで、実際は障害のある人を買い取って見世物小屋を開いたりもしていたそう。詐欺師、ペテン師と言われても仕方のないようなグレーなこともしていたみたいです。

 

「バーナム効果」って聞いたことありませんか? 

多くの人に当てはまる特徴であるにも関わらず、自分一人にだけ向けられている言葉のように感じてしまう、占いなんかでよく起こる心理的な現象をさします。

この「バーナム」はP.T.バーナムからきているのです。

これは、バーナムが「We've got something for everyone.(誰にでも当てはまる要点というものがある)」と述べたことからきているのだとか。

この発言からも、彼が人の心を掴む技術に長けていたであろうことが想像できますね。

 

まとめ

ネガティブになっている瞬間がとても少なく、楽しく派手で圧巻なパフォーマンスが全編を通して観客を興奮させ続ける、そんなミュージカル・エンターテインメント・ショーでした。

 

ミュージカルはこういうのでいいんだよ! オペラという高尚な芸術から派生して、大衆が楽しめるハッピーなショーとして誕生したのがミュージカルなんだから! 

小難しいこと考えずに、ただただすごい! かっこいい! と言える作品です。

さぁ今すぐ観にいきましょう! あと、サントラは絶対に欲しくなると思うから買ったほうがいいよ!!!! 

 

by カエレバ