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家探しに飽きた うたこが執念で家を見つけた話

こんにちは、半年に亘り家を探し続けたうたこです。どの時期に物件が増え、どの時期に不動産が「ノルマじゃごらー」とごり押し営業になり、どの時期は不動産がお暇なのかがなんとなく分かってきてしまいました。また、不動産という恐ろしい業界についても・・・。

ネットで目星をつけた物件は基本ない

家を探す時、まずネットで探すというのが最近の常識だろうと思います。条件をつけて検索すると、まぁまぁ気になる物件が出てきますよね。そして、唐突に二人は出会うのです。

「何これ最強じゃね・・・? 」

という物件に。

いいと思ったら当然問い合わせますよね、メールや電話でやり取りが発生しますよね、そして店頭に足を運びますよね。したらこう言われるんですよ。

「あーー!! ごめんなさい、あの物件昨晩申し込みが入っちゃって・・・」

えっ、なんだそれ、それなら今日来た意味ないじゃん。交通費返せよ。と思いつつも、「まぁ他にも物件はありますから、探してみましょう。」と言われるので、そりゃ自分がいいって思うくらいだから皆いいと思うよな・・・と自分を納得させ席に座る。

「ネットはどうしても反映されるまでに時間がかかる。」「このサイトの仕様で必要事項が入力しきれない。」などなど、大丈夫なのか、真実はどこにあるのかと思うような会話が繰り広げられる・・・そして。

「あ! この物件はおすすめですよ。自社物件なんで敷金ゼロですし、ほら、いいと思いますけど。」

と、自社物件に誘導される・・・。そう、これが、かの有名な

おとり物件

てやつです。やですねほんと。

自社物件への誘導

これが本当にあるあるなんですが、他の物件を下げてまでとにかく自社物件をおすすめしてきたりします。何故かというと、仲介になる他の物件よりも、手元に入るお金が増えるから・・・。まぁ、そりゃ、気持ちは分かるけどこっちは住みたい家を探しているのよ! と、不動産とお客さんの利害は中々一致しません。

おとり物件と自社物件に翻弄されたうたこの物語

さて、今回私は一体どうやって部屋を見つけたのか・・・

 

うたことかわいい物件

あるところに、中々地に足をつけられないうたこという妙齢女子がおりました。うたこはまた引っ越しをたくらんでいましたが、中々いい物件が見つかりません。前回は、危うくやばい物件を契約してしまうすんでのところまで行きました。もう、失敗はしたくない・・・ついでに言うと、怖い営業マンはもううんざりだ・・・。層思いながら、今日も様々な不動産サービスを活用して部屋を探しておりました。

と、そこに、営業も怖くなさそうな不動産サービスを見つけたのです。

そこからいくつか部屋を問い合わせ、店舗に行ってみることにしました。実際のところ、提案されたお部屋はすぐさま埋まってしまい、内覧することも難しそうでした。おとり物件もあるし、不動産は信用ならないし、この程度だろう・・・とうたこも諦めてお店を訪れましたが、意外や意外、爽やかな薄顔の好青年が担当になってくれました。

注文の多いうたこに対し、一生懸命部屋を探してくれる営業マン。この人なら信用できるかもな・・・と思い始めていました。

すると! 新築な上にとてもかわいらしい物件を見つけ出したではありませんか! これは、すごい。うたこもすぐに気に入りました。すぐさまオーナーさんに問い合わせてみましたが・・・やはり、埋まってしまっていました。残念です。あとは、自社物件なので条件がいいですよ、というものを紹介してもらいましたが・・・。その日はそのままお開きとなりました。

忘れられない

うたこは家に帰り、今日の不動産はまだよかったけど、家探しできる気がしない・・・とTwitterにぐちぐち言っておりました。しかし、頭に浮かぶのはあのかわいらしい物件。いいなぁ、あんな家に住めたらなぁ・・・。と、good roomsのサイトをあさりますが、こちらは郊外になる上にプロパンガスであることがネック・・・やはり、都内で可愛い家にすもうだなんて贅沢なのだろうか。金稼いでから出直してこいやごぅるぁぁ! ということなのかなぁ、とうたこはそのまま眠ってしまいました・・・。

あの物件を探して

翌日、うたこは朝早くに目を覚ましました。ついつい癖で、物件情報をあさってしまいます。うたこは、ふと、あのかわいい物件の名前を思い出しました。

「ダメ元だけど・・・物件名で探してみたら、他に取り扱っているところ、ないかなぁ・・・」

もう既に埋まっている。その事実を知りながらもうたこは諦めきれずに物件名で検索をし、沢山のページを表示させました。

「申し込みが入ってもこうして掲載されっぱなしじゃぁ、自然とおとり物件にもなるよな。不動産こわい。」

もう、今更どうなってもいいや! そう思ったうたこは、取り扱っている不動産すべてに問い合わせのメールを送り始めたのです! 

本当に会えるの?

問い合わせメールを送ってみると、びっくり!! すべての不動産が「まだご紹介できます! 」と返信してきたのです。いやいや、その物件は、昨日の時点で埋まっているそうですよ。やはり、この人たちも私をだまそうとしているのか・・・? おとり物件を使って! 完全な疑心暗鬼に陥ったうたこは、ひとまず仮押さえができるのかどうか、内覧はいつできるのか、などをどんどん返信していきました。

すると・・・仮押さえはできない、内覧してからの申し込みになるだとか、ここ以外にも物件はあるからひとまずお店にだとか、そういうよく見たやり取りが返ってきました。うたこは念を押します。

「もし、私がお店に行く前日の夜までに申し込みが入ったのであれば必ず連絡してください。今はこの物件にしか住むつもりがないので、他になるようであればお店には行きません。」

面倒な客ではありますが、うたこはもうこれ以上翻弄されるのは嫌でした。

投げやりな「申し込みたいんですが」

そんなやり取りをしていたせいで、うたこマインドはバサバサに乾燥していました。とある不動産に「とりあえず申し込みたいです」とだけコメントした問い合わせメールを送ってしまったのです。不動産も面食らうでしょう。しかし、驚くべきことにそのメールには、申込書が添付されて返信されてきたのです! 

「これだけFAXして頂ければ、今のところ1番手で押さえられます。」

うたこは、疑いました。個人情報を収集して、勝手に他の物件に申し込むのかもしれない。審査を落とすつもりでこういっているのかもしれない。だって、今までいろんな不動産で「ない」「申し込めない」と言われた物件に、申し込めるって言っている・・・!!! 

賭け

そしてうたこは、その翌日の早朝にはFAXを送りました。無事に、1番手で物件を押さえられたのです。信じられません。

このあと審査で落とされるのかもしれない・・・何せ、不動産の入居審査というのは、年収や連帯保証人、あとは入居予定者と会った時のイメージで行われているというではありませんか! 私はこの不動産の人と会ってもいない、話してもいない、メールではいきなり「申し込みます」と言った訳の分からない人です。不動産の人と管理会社の人が「もうないのに申し込みだって。ばかだよねー。審査で落とすっつーの。」と言っている絵を何度も想像しました。しかしその1週間後、こちらから「審査はどうなりましたか? 」と聞いてやっと返信があり、無事に審査を通過したと言われたのでした。

本当に退去するの?

私の狙う物件には、まだ人が住んでいました。審査は通過したけど、もしかしたら球に退去しなくなった、とか言われるんじゃないだろうかと怪しみました。しかし私は、今の住居の退去申請を行ったのです! まだ、住める家は確定していないのに。これが、男のけじめなんだ。とかなんとか、思っていました。

退去立会日

いよいよ、前住人が退去する日です。私はこの日、不動産に「出て行きました? 」と聞きたい気持ちを必死に押さえて、メールをしないように気をつけました。男女関係でも同じですが、押しが強すぎると言うのは考えものだからです。

すると、深夜に「退去されました」というメールが来ていました。私は、入居審査と前住人の退去という2つのハードルを、なんとか超えることができたのです! 

内覧

本当に実在する物件なのか、まだ若干の不安はありました。お店に行くと、なんだかまったりとした雰囲気。そう、5月は不動産の閑散期なのです。当然ですね、4月から新生活が始まって、この時期にまた動くことはそうそうありません。物件も少なくなりますが、営業マンに余裕が出てくるので話をじっくり聞いてもらえる数少ない期間となります。

そして私は・・・ついに、あの、何度も何度も画像を見ていた家に、足を踏み入れたのでした・・・。

 

めでたしなのかはまだ分からない

ということで8割方、家も決まりました。とってもハラハラする1カ月を過ごしました。家が見つからないと、私、家なきうたこになるところでしたから。

上記のお話のように、もしものすごく気に入った物件があったらその物件名でひたすらに検索をかけ、ひたすらに問い合わせてみてください。ダメ元でも、いいことがあるかもしれません。