英語を話せるようになるために、まずはじめに行わなければならないことは、文法の習得でも単語や熟語の暗記でもありません。
英語の音を自分の口から出せるようになることです!
人間の耳は、自分の口で発せられない音は聞き取れないような仕組みになっています。
日本語と英語は、音の出し方が全く違います。日本語は喉から一定量の空気を出しながら、口周りの「a・i・u・e・o」の形と子音の音を組み合わせることで発音できます。
英語と比べるとバリエーションに乏しく、発音に使用する空気の勢いも少ないです。
つまり、英語の発音をしようと思うと、日本語以上にバリエーションの多い発音方法を習得するところから始めないといけないのです。そんな発音の練習方法を、実は私たちはほとんどやったことがありません。
もちろん、中学校や初めての英語学習で先生と一緒にアルファベットを読み上げるくらいのことはしたはずです。クラス全員声を合わせて。
それでは、自分がどんな音を出しているのか、音の出し方が正しいのかわからないままなのです。
と言うことで、発音練習にめちゃくちゃオススメな「英語耳」と言う本をご紹介します。
英語耳
松澤喜好 アスキー・メディアワークス 2010-08-12
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この本と出会ったのは私が大学3年生の時、そう、私の中の英語熱が最も高かった時の話です。就職先の企業でTOEICの点数を一定以上取得していなければいけないと言う課題もあり、割と必死で勉強をしていました。
そんな時、私は図書館で「英語耳」という本を借りました。発音に関する本、ということだったので全く重要視していなかったのですが、TOEICの問題集や単語帳やらでなんだか堅苦しく疲れていた私は、気休めの勉強としてその本を手にとったのでした。
英語耳が教えてくれたこと
その本が教えてくれたこと、それは
「人間は、自分が発音できない音は聞き取ることができない」
ということでした。
自分が発音できない音は聞き取ることができないってどういうこと?
と、思いながら私は本を読みました。例えば、日本人にとってあるあるなのが「L」と「R」の違いが認識できないというもの。これは、日本語にこの発音方法がないせいなのです。
「R」は少し巻き舌で
と、習ったことはありませんか? あれは大きな間違いです。「R」は喉の奥の空間を、舌を引っ込めることで3分の1くらいのサイズにして、その狭くなった空間に空気を送り込むことで発音されるものなのです。
ちょっと息苦しそうな「アー」という音、それが「R」なのです。でも、そんな「アー」、日本語では一切使いません。というか、首を締められて死に直面した時であってもそんな「アー」を出す機会はなさそうです。
日本で普通に生きて、暮らして、話している中では一生発声することのない音。
そりゃ、聞き取れないわ! と、そういうことだったのです。
英語耳で何ができるか
英語耳の本には、そういった英語の音の発声方法を練習する方法が書かれています。本を読み、CDを聞き、「アー」「アー」とか、「シー」とかひたすらに練習するんです。
sheの「シー」とseaの「シー」は全然音が違うんですよね!!! 全然、知らなかったし、これを練習した時の衝撃といったらありませんでした。
ちなみに私、今は手元に英語耳の本は持っていません。でも、中身を覚えているんですよ……それだけ衝撃的で印象に残るものだったということです。
英語耳で発声練習をしてから
他の英語の勉強とくらべて、初めて見る、聞く勉強……? というか、練習方法が面白くて私はずっと「シー」「シー」言っていました。そして、それのおかげで何やら英語もちょっと聞き取りやすくなったのです。単語は分からないものもまだまだあるけれど、音としてはなんとなくわかる、そんな状態になりました。
今英語の勉強をしていても、音の出し方が分かるので「それっぽく読む」ことはなんとなくできます。
ということで超おすすめ
ということで、今回また英語熱が再燃してからも、何か英語を発音するたびに「英語耳ってすごかったな」と思い出すもんだから絶対おすすめしておこうと思って記事を書きました。これもそんなに高くないし、是非一度呼んで練習してみてほしいです。びっくりすると思います。感動した私は兄妹にこの本をプレゼントしました。勉強、してくれたかは定かではないけど……。
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