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残業をする=会社への貢献なんかじゃない!

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残業。

 

業務が業務時間を超えても終わらずに、業務時間後にもかかわらず社内で業務を続行すること。残業ができる=会社に貢献できるなんていう謎の式を提示されて疑問でいっぱいです。残業ってなんであるんですか?

残業

 

まず、私は残業はしません。残業をしないと決めているというのもありますが、定時という定められた業務時間を超えて仕事を行う感覚が分からないからです。

時間で区切らずに皆何で区切って仕事をしているのか、逆に気になる。もしかして、区切ってないのかな…? 

 

通常、仕事というのは終わりがありません。終わりがあったら、それは人間の経済活動も終わった時だと思います。連綿と続く、日常、それが仕事です。

だから、仕事には終わらせる時間の基準が必要になります。きっと古墳作りとかピラミッド作りの時代には、その基準がわからずに働かせすぎて人が死ぬなんてことがザラにあったはずです。

 

その辺りで多分人間は「俺たちの体には体調の波があるし、酷使すると死ぬこともある」と学んでいるはず。

そして「人間は1日8時間、週に40時間働いて丸2日は休むくらいが経済活動も円滑な上に人間としても元気に過ごせる」ということで労働基準法など諸々の法整備がなされているはずなのです。

外国では、1日6時間の方がより効率がいいことがわかり、それを採用してより生活と仕事のバランスが取れるようになってきたりもしていますね。

 

現在、人間はまだ人口を増やしています。人が増えるということは、効率的に仕事をさせれば一人当たりの労働時間はより減少するはずなのです。でもここは、人件費削減という経済活動に人間が負けた形になりますね。人は人よりも、金をとりました。

 

いかにして残業と向き合うか

そもそも残業はしないのが普通。

 

定時を基準として仕事を組む

私は自分の仕事を組む時に、各業務の締め切りと進捗を見ながら、いつまでに何を終わらせておくのかを考え、そして実行します。基準となるのは締め切りの日付と、1日8時間という持ち時間です。

※私の仕事は基本的には毎月同じような流れで発生しますが、突発的なものももちろんあります。ただ、客対応はほぼなしです。

 

自分の裁量が大いに反映されるため、普通に組んでいれば普通に毎日定時です。突発的なものもあるので、私の業務自体はおそらく本気を出せば1日6時間で終えられるくらいの分量だと思います。終わらない量を振られたら、「あと10分で帰るんでそれは今日は無理です。」って、言います。

 

そんなもん、パン職だからできるんじゃねーの? と叩かれそうなのでビビリうたこはひやひやしています。私の残業嫌いは根っからのもので、学生時代のバイトでもとにかく終わりの時間はピッタリ(だって、時給が余分に発生したら職場に悪いし)だったし、今はデスクワークだけど、営業職だった時は残業含めての定時を作っていて、その時間にはピッタリ帰ってました。

 

残業が発生する時とは?

では、なぜ定時を超える「残業」が発生するのでしょうか。

  • そもそもの業務量が1日8時間、週40時間で収まる量ではない。
  • 区切りとなる8時間のラインが感覚から消えている。

大きく分けると残業が発生する理由はこの2つだと思います。

 

業務量が多い

能力のある人がハイスピードで業務をこなしても8時間に収まらないくらいの業務量があるっていうのがそもそも問題だと思います。残業すると、その人の時給×1.25の人件費がかかる。それなら新たに人を入れて×1で働いてもらって、余裕のある時間により効率化を目指してもらったり、新たな取り組みを始めてもらった方が長期的にはよくなるはずなんだけど、業績がよくなかったり職場が疲弊している場合、人は長期的な目線を失ってしまう為にここが見えなくなります。

つまり、残業が多いにも関わらず新たに人を入れたり策を考えられていない会社はキャッシュ面でも人材面でも「困窮している」と言ってしまってもいいはず。そこからすぐに立ち去ろう。

 

8時間のラインが消えている

楽しく働こうの風潮から、仲間意識や遊び感覚が一緒になってしまい、頑張り方が謎の方向に向かっているパターンです。文化祭前の徹夜は楽しいですが、仕事は効率を求めて「誰にでもできる」ようにしていくことが大切なはず。15時間もかけて仕事して、同じように他の人にも15時間分の労力を求めるなんて! 合計で14時間も無駄にしてます。でも、そんなことをすっかり忘れてしまっている人も多い…なんでなんだろう。みんなそんなに家が嫌いなの? おうちでのんびり海外ドラマを見る平日の夜、幸せだよ? 

 

「残業あり」表記のダサさ

企業の募集要項を見ていると、「残業は月10時間程度!」「残業は20~30時間」「給与に残業45時間含む」などなど、皆が気になる残業について記載があります。

でもこれ、裏を返せば「一人あたりの適切な業務量の振り方が分かっていません!」「8時間以内に仕事を終わらせるという感覚のない会社です!」って堂々と公言しているのと同じですよね。仕事できないっていうアピールですよね。かっこ悪いとは思わないのかな。

8時間働くって結構な時間ですよ。長いんですよ。その中でなんとかすればいいじゃないですか。3日後に締め切り、って業務時間だけで24時間あるんですよ?! ジャックバウアーならどれほどの冒険劇を見せてくれることでしょうか。 

 

残業できる=会社に貢献? 

残業ができるくらいの業務量をこなすことって会社への貢献になるのでしょうか? その人がより多くの業務をこなしてくれることは、会社にとって良いことなのでしょうか。残業代を正しく払う会社であれば、残業をすれば、会社は時給×1.25の人件費の出費がかさむことになりますし、その業務の「その人にしか対応できない部分」が増えることで新たな人員の導入や育成が困難になるのでは…? 
(そもそも残業代をごまかして払ってない会社なんて、人の人生をなんだと思ってるの? って感じ。)

それでも「残業するほどの業務」=「会社にとって重要なはず」というふんわりとした雰囲気だけで判断して、残業ができることを評価し続けるのでしょうか。ていうか、そんな会社に評価されて、喜んでなんていちゃいけないんじゃないでしょうか。

 

残業のない社会になろうよ

残業がなかったら、友人同士で飲みに行くのも気楽です。平日は予定組めない、なんてこともなくなるし、映画を見たりドラマを見たり、本を読んだりいろんなことができるはず。そしたら、世の中にお金が回って周囲の人ももっと遊んだり楽しんだりできるようになるはず。

んなもんできるかっていう人も会社も、忘れてはならないのは現状から変化を起こすときには痛みがあるっていう事実だよね。変えないのは楽だけど、そのまま行くとどうなるのかを考えなければ、行先は袋小路ですよ。

死ぬことに直面していない現代だからこそ、我々は楽しさや充実を追求して生きねばならない! 

 

残業せずにおうちに帰ろう。