四季に一度は見に行きたい茨城県を代表する観光スポット『袋田の滝』の楽しみ方をご紹介します。
袋田の滝
茨城県を代表する観光スポット『袋田の滝』は、久慈川の支流滝川にかかる大きな滝で、日本三名爆と言われています。高さは120メートル、幅73メートルもある大きな滝には、全国各地、そして世界中から観光客が訪れます。
滝の流れが大きな岩壁を4段にわたって落下していくことから、「四度の滝」とも言われています。西行法師はこの『袋田の滝』をみて大変感動し、「この滝は四季に一度ずつきてみなければ、真の趣は味わえない」と絶賛したそうな。
白くてふわふわして見える流れ、激しく散る流れ、いろいろな姿を楽しむことができます。
季節は冬、完全凍結とはいきませんでしたが、滝の一部が凍っているのを見ることができました。滝が轟々と流れていくのを眺めていると、時がすぎるのも忘れてしまいます。この一瞬一瞬は、もう二度と目にすることのない滝の姿なのだなぁと思うと私も切ない気持ちになりました。
さて、本当にそんな気持ちになれるのでしょうか????
いくら大きな滝といっても、川から流れてきた水が岩のところでぶつかり合っているだけではないですか??
「週末、『袋田の滝』観に行きたいんだけどいい?」と恋人に誘われたとして「そういえば冬の袋田はまだだったね!行こ行こ!」と元気に返せる人が何人いるのでしょうか。
『ふくろだのたき』の漢字変換すら頭に浮かばないのが普通ですよね。そんな方のために、滝の楽しみ方をお伝えします。
滝とは
滝は人の手で作られるものではありません。地球が長い年月をかけて作り上げた地形に、これまた長い年月をかけて作り上げた川の水が流れ込み"続ける"ことでできるものです。自然が生み出した芸術作品とも言えるでしょう。
滝の楽しみ方
「写真を撮る」以外にあるのか? と思われる方が多いと思います。もしくは、水しぶきによるマイナスイオン(信憑性は定かではない)を浴びて癒されるか。
滝は動いている姿を目で見るのが1番の楽しみ方です。写真に撮ると迫力が半減する、と思ったことありますよね?
刻一刻と姿を変えるのが魅力の滝は、写真に収めることで時の流れを止めてしまうと、その魅力も半減してしまうのです。
滝のみどころ
とはいえ、滝のどの部分を見ればその魅力を感じることができるのでしょうか。
水の流れと岩の形状の関係性を探る
その瞬間の水の量、岩へのぶつかり方によって滝は姿を変えます。あの部分は少し違っているから水が上に跳ね上がっている…あの部分はなだらかだから、滝の流れが凍っている…この滝に到達するまでの水の旅路に想いを馳せ、凍りついた水たちは何を思うのか想像してみましょう。
滝の周りの景色を見る
花や木、周りにあるものによって滝の印象がどのように変わるのかを見てみましょう。春は色とりどりの花に囲まれて華やかに見えるかもしれませんし、冬は無骨な荒々しさを感じるかもしれません。
滝の音を聞く
滝が流れる限り、その音も絶え間無く聞こえ続けます。サァァァァァ、ゴォォォォ…その滝からは一体どんな音が聞こえるのでしょうか。
水の形を探す
滝を流れる水には、様々な形があります。跳ねて飛沫になっている水、直線になって流れる水、かたまりになってぶつかっている水。それぞれの形に注目してみてください。
滝を見ている人を見る
写真を撮っている人、ぼーっと眺めている人、さっさと通り過ぎてしまう人。滝の前の風景も刻一刻と移り変わります。今この瞬間、同じ滝を眺めた人たちと、おそらくは二度と会うこともないでしょう。
いかがでしょうか。なんとなく「滝の受け取り方」が分かってきたのではないでしょうか。自然から感銘を受けるには、自らの感性も磨いておく、素直に目の前の事象を受け取る、ということが大切です。
「滝なんて、水流れてるだけじゃん!」
と思わず、そこから何が見つけられるのか? なぜ、多くの観光客が訪れ、長い年月にわたって人を魅了するのかということまで思考を巡らせてみると面白いと思いますよ!
滝から戻って来るときに、「アイスガーデン」なるものを見つけました。こちらは人工的に作られたものですが、滝を模してつららを作ったようです。これもなかなか圧巻でした。
『袋田の滝』情報
- 袋田の滝トンネル利用料:大人300円 子供150円
- 利用可能時間:8:00〜18:00(11〜4月は9:00〜17:00)
- 年中無休
アクセス
・所在地:〒319-3523 茨城県久慈郡大子町袋田3-19
・自動車:常磐自動車道「那珂IC」から50分
付近の駐車場の料金相場は500円 / 回です。
約1km離れたところに無料の市営駐車場があります。
・鉄道:JR水郡線「袋田駅」からバス10分