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それでもやっぱり都心に住みたい! 中古マンションをリノベーションして夢を叶える!

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私は東京都内在住、28歳、結婚して半年の新婚です。が、結婚前に住むところを決めることができず、今も2人でたった26㎡の部屋に住んでいます。住んでみると狭くてもなんとかなる部分もあるのですが、あまり近くにいるのもよくないことが半年経って徐々に分かってきました。

 

家を探さなければならない。しかし、我々夫婦には根底に流れる価値観の違いとお互いのこだわりから、家を探すのがそれはもう大変な困難だったのです。

二人のこだわりと、それらを全て叶えてくれる条件の家を手に入れるためにはどうすればいいのか考えた結果、中古マンションを購入してリノベーションするのが一番だという結論に至りました。そこに至るまでの葛藤をまとめたいと思います。

 

東京で二人暮らし

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私も夫も東京都内で働いているため、まずは東京都内での部屋探しを始めました。2人で暮らすということ、この先子供ができて人数が増えることを考えてどういう部屋にするのか、条件だしを行いました。

ちなみに、この条件のすり合わせと実際の内覧とで約1年かかっています。そして、1年かかっても、住みたい部屋を見つけることはできませんでした。

 

二人で長く暮らすために必要な条件

新婚の二人がどんな部屋に暮らせばいいのか、まだ暮らしたこともないうちから想像して考えなければいけません。ネットで検索すると、ゼクシィやらウェディングナビやら、色々なサイトで新婚に必要な部屋の大きさや間取りなんかが紹介されています。

部屋は個室があった方がいいとか、ない方が二人で同じ時間を過ごせるとか、要は「人による」んです。自分たちの場合は? ということを、一生懸命考えなければなりません。

 

部屋の設備

部屋の設備として譲れない条件は、夫婦揃って似たようなものでした。

 

  • 風呂トイレ別
  • ガスコンロ2口以上
  • 温水洗浄トイレ
  • 浴室乾燥機

 

そう、こうしたチェックボックスに入れられる内容は同じなのですが、私はこの条件にプラスして

 

  • 見た目がかっこいいこと
  • 設備が新しいこと

 

がありました。対する夫は、使えればそれで良いという考え方です。ここには大きな乖離がありました。使って行く中で掃除をしなければならないことを考えると、すでに汚いものを掃除するなんて、私にはできない! 無理! 

かなり古い部屋に住んだこともありますが、掃除は精神的に来るものがありました。

 

部屋の広さ

部屋の広さも重要な問題です。二人の人間が暮らすということを考えると、最低でも45㎡以上は欲しいですよね。一人暮らしで25㎡くらいですし、家族が増えると50㎡以上は欲しいところです。

本当は広い部屋に住みたいですが、広すぎても意味がありません。人間は意外とコンパクトなスペースで生活できるものなのです。間取りも大切ですが、ひとまず50㎡以上という条件で部屋を探してみることにしました。

 

場所と家賃

そして最後の問題が、場所と家賃です。東京都内と一言で言っても、様々な場所があります。土地の価格が高く、昔からお金持ちが住んでいるところ。開発が進み若い世帯が増えているところ。下町っぽい雰囲気のあるところ、都会っぽい雰囲気のあるところ。

そして、住みたいと思うところは高いものです!

 

私は地方出身者なので、東京っぽいところならどこでもいいかなと思う節があります。そりゃもちろん、治安が良いとこNo.1の文京区とか、都会っぽさある中央区とか千代田区とか、ちょっと行けば遊び回れるようなところとか、そういうところです。住んでいて自慢できるところがいいな! っていう、地方出身者です。

 

東京は数歩歩けば美味しいお店に当たる、っていうところがすごく好きです。歩いていて楽しい街であれば、新たに開発されている場所であっても、綺麗で安くて広い部屋ならそれでもいいかなと思っていました。

 

が、東京出身の夫は、東京の歴史や土地の良い悪いについてかなり思うところがあるようです。川沿いや窪地にはあまり住みたくないとか、色々ありました。なので、最近人気の川沿いのマンションとかもなぜ人気なのか分からないそうです。

 

確かに、私の地元でもそういう風に土地の雰囲気というのがありました。でも、そういうのって地方だけだと思ってたんですよね。東京って、いろんな人が集まっているし、そういうものって雑多になって消えてしまっているんじゃないかなって。

でもそうではありませんでした。東京で生まれ育っている人もたくさんいるのです。その人たちにとっては東京が地元。東京が当たり前、東京が基準。それってちょっと羨ましいなと思いつつ、東京の人も土地に対して色々思うことがあるんだなと思いました。

 

そうして、住みたい場所で調べた結果、家賃は2LDKで14〜18万円というふざけた金額が出てきました。我々夫婦は20代のごくごく平均的な年収の世帯なので、こんな金額払っていると毎日鶏胸肉ともやしと米と味噌汁を食べるしかありません。

住めるところがないぞ?! それでも探すしかないんだと、現実と殴り合いをする日々が続きました。

 

住みたい部屋はあったのか?

そうして、こだわりを大量に抱えた我々は、不動産屋さんを渡り歩き、いろんな部屋を内覧しました。夫が住んでもいいかなと思う部屋は、私にとっては住みたくない部屋。私が住んでもいいかなと思う部屋は、夫にとっては住みたくない部屋。

 

噛み合わない! 見つからない! このままでは一緒に暮らすことさえできない! そんな状況を見かねて、両実家は「妥協しなさい」と言い始めました。

 

妥協するべきポイントは?

妥協…? 私は、妥協が一番嫌いです。自分が納得できるまでどこまでも突き進み、これならやりたい! と思えないと動けません。妥協しろだと? ぐぬぬぬ…と思いつつも、妥協できるポイントを探してみました。

 

東京から遠い場所に行く

広くて綺麗で家賃の安い部屋に住もうと思うと、東京の中心部を離れるのが手っ取り早い方法です。埼玉、千葉、東京の西の方、もしくは東の方ですね。この場合、通勤時間が長くことや、治安に対する検討が始まります。

 

通勤時間が長くなるということは、1日の中で無駄な時間が増えることだと思っています。そもそも私は電車が嫌いなので、乗っている時間が苦痛なのです! それに、とある調査結果によると通勤時間が30分を越えるとストレスを感じるそうです。

通勤時間はできる限り短くしたいし、「それどこの辺?」って言われる場所よりは「えっ、あそこ?!」って言われたい。地方出身者なのです。

 

設備のクオリティを下げる

都心でも、築年数が古い物件は家賃が下がります。2LDKの広さでも家賃10万円以下なんていうところもあります。

ですが、バストイレ一緒、お風呂はタイル貼り、桶みたいな浴室が置かれている、なんとなくシミがたくさんある、木の匂いにカビの匂いが混ざる、みたいな…住めない…私、住めないよ…。

 

新婚なんだから、最初は二人で安くて古い部屋に住んで、頭金をためてから家を探せばいいのよ、とかお給料が上がってから…とか、親世代は色々言いますが、私たちの世代は給料が上がらないんですよ!!!

「今は我慢しなさい」は、一体いつまで続くの? 永遠の我慢なんて、私はしたくない! 

 

私には妥協なんてできない!

やだ! やだやだ!!! 私は欲しいものを手に入れたいの! これくらいでいいじゃんとか、我慢するとか、そのうち良いものが…とか、そんなこと言ってる暇はないんです。

人生は短いのだから、今この瞬間を最高にできなくて、どうするんですか? 

 

それでもやっぱり都心がいい! 

今は地方への移住も人気があります。東京は人が多い、せわしない、人が冷たいとか水がまずいとか物価が高いとか色々理由をつけては、「東京もう飽きたわ」と地方に行く人が多いですが…

 

結局人に会おうと思ったら東京に来るしかなかったり、美味しい食べ物は結局東京に集合してきていたり、流行のものが上陸するのも東京が一番初めですよね? 

 

海外旅行に行った時に、有名な美術品が「東京に出張中です」みたいになっていることもよくありますよね。東京ってすごいんですよ! 

能動的に動かなくても、情報にいつも触れていられるし、新しいものは左から右に目線を移せば見つかるし、めちゃくちゃ面白いんですよ。私はできることならこの空気の中にいたい。

 

新しいものや知らないものに皮膚をピリピリと刺激されながら、ドクターフィッシュみたいに古い角質を剥ぎ取られながら、生きたい! 

だから、どうしても都心に住みたいんです。

 

設備も当然綺麗な方がいい!! 

だからと言って、築30年以上の古いアパートでガタガタと寒さをこらえながら、掃除しても掃除しても綺麗にならない部屋に住むのは真っ平御免です。

贅沢ですか? 嫌なものは、嫌! 

 

中古マンション購入+リノベーションという選択

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住むことを掛け捨てから資産へ

そんなタイミングで、たまたま中古マンション購入+リノベーションの説明セミナーに参加することになりました。物件を探している時に見つけた可愛い部屋が、リノベーションされているものだったからです。

家を買う…? まだ20代だし、貯金もないし、そんなこと考えもしませんでしたが、賃貸に毎月10万円以上払うのはただの出費だけど、マンション購入は資産になるということを知り、考え方が変わってきました。

 

賃貸とマンション購入にかかる費用

私たち夫婦が納得できる場所に賃貸住宅を借りたとすると、少なくとも月に14万円はかかります。

初期費用が家賃5.5ヶ月分で、例えば、「住宅購入の頭金360万円を貯めるために賃貸に6年住んで毎月5万円貯金する」とした時に6年間でかかる費用はなんと1,127万円。今は頭金0円でも住宅ローンが組めるので、それなら最初から買っちゃった方がよくないですか? 

 

賃貸に払った1,127万円は二度と返ってこないですが、住宅ローンの返済に使うのであればそれは資産を手に入れるための投資です。

ちなみに、頭金0円とは言いますが初期費用諸々で200万円くらいの現金が必要になります。この捻出には私たちもギリギリの綱渡りをしました。一瞬の出来事なので、優しい両親に借りたりするのがいいと思います。そして、すぐに返しましょう。

 

中古マンションを購入する時のポイント

中古マンションの購入にはいくつかポイントがあります。リノベーションを前提としてまとめます。

 

  • 築20年以上の物件を選ぶ
  • 中身はボロボロでもいいが、扱いやすい間取りのものを選ぶ
  • 絶対に駅近、徒歩7分以内
  • 20年経っても価値の下がらない土地を選ぶ
  • 管理がしっかりしているマンションを選ぶ

 

それでは詳しく見ていきます。

 

築20年以上の物件を選ぶ

新築マンションは、購入して鍵を開けた瞬間から価格がどんと下落します。マンションはその後も価格を下げ続け、築20年以降は2,000〜3,000万円前後で落ち着きます。ここが狙い目です。

さらに下がり続けて0円になることなないの? と思われるかもしれませんが、そんなことしたらその地域のマンションすべてが死ぬことになります。

 

さらに、1981年以降に建てられたマンションは新耐震基準を満たしているので一番良い選択です。住宅ローン控除も適用されるため、収入にもよりますが200〜300万円ほど税金面で優遇されることにもなります。

 

中身はボロボロでもいいが、扱いやすい間取りのものを選ぶ

リノベーションする場合は、全部ぶっ壊すか既存の設備を活かすかのどちらかを選ぶことになります。全部ぶっ壊して作り直したい! という場合は、ボロボロでも大丈夫です。タイムスリップしたかのような内装の部屋も、全部ぶっ壊せば綺麗になります。

ただ、部屋の形状や水回りへの接続だけは変えることができません。この建物の場合、キッチンはここまでしか動かせないとか、風呂場はこれ以上大きくできないとか、そういう制約もありますので物件を見る時に確認するようにしましょう。

 

絶対に駅近、徒歩7分以内

中古マンションを購入する際に気をつけることは、絶対に駅近であること。これは絶対です。駅の場所は、年月が流れても大きく変化することはありません。地割れが起きたりしない限りは…。

駅から近い物件は、値段が暴落しないというメリットがあります。将来住み替えをする時もそうですし、人に貸すという時も、駅から近いというのは強みになります。

 

20年経っても価値の下がらない土地を選ぶ

土地に価値のある場所を選ぶことが大切です。建物は必ず古くなりますが、土地は古くなりません。地盤がしっかりしているとか、ハザードマップ的に安全性が高いとか、そういうところも一緒にチェックしていくと価値を保てるかどうかが分かります。

 

管理がしっかりしているマンションを選ぶ

「マンションは管理を買う」

とよく言われていますが、マンションはきちんと管理することが何よりも大切で、管理をきちんとしていれば100年でも持つと言われています。

エントランスは綺麗か、ゴミ捨て場はきちんと掃除されているか、そういう目に見えるところから、管理組合の管理規約や修繕積立金の金額と修繕積立の状況を確認しておくと安心です。修繕積立金の滞納が少ないマンションは、住人がきちんとお金を持っていて、支払い能力もあるということの証明です。

 

あと、入っている管理会社と管理人さんがいつマンションにいるのかも確認しておきましょう。

こうしたチェックをすべてこなしていても、大きな買い物なので完璧な安心はありません。何がどう転ぶのかわからない世の中です。ですが、最大限良い買い物ができるようにしっかり確認をしておきましょう! 私は今も不安はありますが、全力で調べて考えた結果なので納得しています。

 

ずっと住むわけじゃない

家は一生ものの買い物、というのが痛切になってしまっていますが、それって実は日本ならでは。アメリカでは買って内装を好きに変えては、売ってまた次の家を買うそうです。

そのためにも価値のある家を買うことは大切ですが、購入したと言っても動くことは可能であること、柔軟な考えで思い切るのがいいと思います!

 

住みたい空間を作り上げる!

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そのマンションが購入するに値する物件であるかどうかを見極めたら、次はいよいよ部屋づくりです!!! これがまた大変だけど楽しい。

 

どんな暮らし方をしたいかイメージする

世の中にはすでにかっこいいリノベーション事例がたくさんあります。それぞれいいところはあるけれど、さてはて、自分にしっくりくるものはどれでしょうか? 

キッチンが家の中心にあるのがいい人もいれば、キッチンは奥まった空間にあって集中できる場所にしたいという人もいるでしょう。自分は今どんな毎日を送っているのか、これからどんな毎日を送りたいのか、想像を巡らせてみましょう。

 

私は

 

  • 個室にこもらず思い思いに過ごせるけれど同じ場所にいる
  • ワークスペースがある
  • 複数人で料理ができる
  • 帰ってくるとワクワクする
  • 遊びココロがある
  • 何これ! って言いたくなる

 

そんな部屋にしたいなと思いました。食事が終わった後、部屋に戻って姿が見えない状態になるのがあまり好きではなくて、だらだらと同じ空間で過ごしたいんですよね…。でもお互いには干渉せず、好き勝手できる空間が欲しいなと思いました。

 

後、家でちょっと仕事をするのでワークスペースが絶対欲しい! と思いました。将来的には子供も並んで宿題するんだ…。勉強とか仕事って、みんなも頑張ってるって思うと頑張りやすいじゃないですか。そうやって頑張ることが当たり前になればいいなぁと思っています。

 

間取りも自由!

間取りも、もちろん自由に変えられます! 全体的に子供の遊び場のような遊びココロのある空間にしたかったので、私がどうしても設置したかったのが…ロフト

よくあるのが、寝室+収納スペースとしての使い方なのですが、私は上も下も人がいられる空間にしたかったので、高さ的にはギリギリのラインではあるんですが寝ることも遊ぶこともできるようにしました。

 

壁紙も床も全て自分の好きなもの

リノベーションの楽しいところは、とにかく全てに選択権があることです。そして、リノベーションの大変なところは、とにかく全て決定しなければならないことです。

面倒臭がりな人や、あるもので暮らせるという人には全く向いていない方法だと思いますが、こだわりがありすぎて世の中にある既製品では満足できない人にはリノベーションはとってもおすすめです。

 

壁紙も床も、照明の位置も、何もかもを自分で考えます。

ですから、暮らし方を考えることが大切なんです。帰ってきたらどんな動きでリビングに行くのか、起きてからの動きは? 自分たちの体にぴったり沿うものを作るために自分たちを分析することと、それをきちんと設計士さんに伝える必要があります。

 

要らないスペースはカットする

自分たちに合うものを作る時に大切なのが、必要なものを探すことと同時に不要なものをカットすることです。

これまで家を作る時に当たり前のように存在した和室や客間…これって本当に必要ですか? 東京都内で狭いスペースに暮らすのに、無駄な部屋は悪でしかありません。

 

そもそも、うちに客はくるのか? というところから話し合いを行いました。そう、うちには、客が来ないんです。数年に一度の来客のために用意する客間なんて必要ありません。さよなら! カットです。

 

暮らしながら積み重ねる

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そうした希望要望、やりたいこといらないもの、設計士さんとの打ち合わせを繰り返します。私たちは約2ヵ月半、10回以上の打ち合わせを行いました。めちゃくちゃ疲れました。

 

工事完了は完成ではない

リノベーションの面白いところは、工事完了が完成ではないことです。その後も自分たちで作り足したりすることができるのです。

 

DIYする余地があっても良い

リノベーション費用の関係上、現時点では必要ないものは全てカットしました。DIYで後から作ろう! と考えたためです。果たして本当にDIYできるかどうかは定かではありませんが、そういうのりしろを作っておくこともできます。

 

将来的にどうなるかは誰にもわからない

将来的に子供が何人になるのか、どういう暮らし方になるのかは現時点では誰にも分かりません。もしかしたらずっと2人だけかもしれません。下手に準備して余らせるよりも、その時々でぴったりしっくりくるものを作っていこうと思っています。

 

私たちの家

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私たちの家には、私が思い描く将来の家庭像と、夫が思い描く暮らし方とが色濃く反映されています。一体どんな家になるのか、正直ドキドキハラハラ、かなり不安です。

住宅のデザインなんて全くやったこともないので、かっこよく仕上がるのか…。ダメなところがあれば、後から自分たちで変えていけばいい。そうして素敵な姿を作り上げていけたらいいなと思います。

 

中古マンション購入+リノベーションは、めちゃくちゃ面倒臭いけど、楽しい! 私たちの選択が何かの参考になれば嬉しいです。