最近、夫が「坂の上の雲」を読破しました。文庫本全8巻もある、司馬遼太郎の歴史小説です。NHKでは3年がかりでのドラマ化もなされ、局所的に非常に評価の高い小説です。
どうしても手が出ないなと思っていたのですが、たまには夫と同じ世界観を共有するのも悪くないだろうと思ったので、読んでみようと思います。この記事はその決意表明です。※めちゃくちゃ言ってますが怒らないでください。
私が「坂の上の雲」に手が出せないワケ
なんとなく読むのに躊躇してしまうのには、ワケがあります。
青春系の小説っぽい
私は夫が2巻を読んでいる頃に「面白いから読んでみてよ!」とおすすめされて、1巻を半分くらいまで読みました。その時の感想は「今のフリーランス多発に似ている」でした。
若者がすったもんだ頑張る話しか…と思うと、なんとなく結末が読めるような。最終的に坂の上の雲を見上げて「よっしゃこれからも頑張るで」とかいう話なんじゃないかと思うと読み進める気が起きません。
司馬遼太郎さん、「殉死」っていうタイトルで人が死ぬ話とか書いてるし、タイトル通りなんじゃね? ネタバレなんじゃね? 的な。
これが、同じ時代の話だったり、未来の青春だったらまだ興味は持てるんですが、すでに終了した時代の青春かぁ…と思うと、甘酸っぱさやもどかしさよりも古い紙の匂いがしそうです。
文章が硬くて読みにくい
歴史小説…歴史とか一般常識に著しく欠ける私には非常にハードルが高く、また文体が堅苦しくてとても読みづらい。普段、アフィリエイトサイトからの情報収集やブログ記事ばかりを読んでいるからか、ちょっと文語体よりになると全然内容が頭に入ってこなくなってしまいました。良くないですね。きっとこれが活字離れってやつです。
歴史がよく分からない
そもそも、私は学生時代に丸暗記していた歴史についてはすっぽりごっそり、完全に抜け落ちているため時代背景を掴むのに非常に難儀します。
参考までに私の中の日本史をご紹介しましょう。
うたこの日本史
縄文時代:ナウマン象などを主食とする。
弥生時代:布を身にまとい、土器を作る。
平安時代:源氏が女をたぶらかし、大奥がとても怖い。
戦国時代:たくさん戦って、よく人が死ぬ。有名な人が出てくる。
戦国×外国の時代:国内でも二つ三つ派閥があって戦うし、そこに海外も混ざって大変。←このあたりで世界的な戦争も起こった。
明治時代:電化製品がよく売れる。
昭和:バブル。
平成:多様性。
進学校だったのになぁ。
日清戦争(カップラーメン?)とか、第一次、第二次世界大戦とかも…正直、時系列や発生原因、何をしていたのかよく分かりません。歴史小説を読むときには、こうした一般常識をベースにしなければならない点が非常にハードルを高くしているような気がします。
日本の本を読むためには日本語を理解している必要があり、英語の本を読むためには英語を理解している必要がある。それと同様に、歴史小説を読むためには歴史を理解している必要がある。
登場人物の名前が一度で覚えられない
読めない名前の人が多すぎです。ふりがなは途中でなくなってしまうから、忘れるたびに最初のページに戻らなければならない。好古がよしふる? 読めないよ!
しかも、昔の日本らしく小難しい肩書きがついては外れ、変わり…えぇぇもうあんた誰なのさ状態に。
とりあえず読んでみます。
と、頭の悪い理由をいくつかあげましたが、せっかくなので読んでみようと思います。読み切れるのかは誰にも分かりません。
「坂の上の雲 面白い」で検索すると、説明的文章は読み飛ばしても全然平気だそうなので、サクサク読んでいきたいです。ただ、そのペースで「殉死」を読んだ時には
登場→すったもんだ→死
しか認識できなかったので、適度に拾って読んでいこうと思います。