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ヨーロッパの鉄道、実際に行ってきた(チケット編)

こんにちは。うたこの夫です。

およそひと月前にお話ししたように、新婚旅行に行ってまいりました。

ドイツ・オーストリア・(リヒテンシュタイン)・スイスです。

この旅の目的はいろいろありましたが、私にとって重要なのは

「鉄道に乗ること」です。

もちろん、無事に達成できました。

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世界遺産、ゼメリング鉄道

 

今回から数回に分けて、私が乗ったヨーロッパの鉄道についてご紹介しながら、気づいたことや分かったことをお話しします。

「ヨーロッパに行ってみたいけど、不安だな」

「ヨーロッパの鉄道って、日本と違うの?」

という方に、少しでもお役に立てればと思います。

今回は、我々が利用した切符、「ユーレイルパス」についてです。

 

ユーレイルパスとは

決められた「日数」「等級」「地域」の範囲内であれば、鉄道やバス・航路を何度でも利用できる、便利なフリーきっぷです。

高速鉄道や特急列車にも、追加料金なしで乗車できます。

(座席指定や予約必須の場合は別途料金がかかります。)

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www.eurail.com

↑こちらでお求めになれます↑

 

パスの種類について

  • 1カ国パス……指定した1か国だけに適用されます。有効期間は1か月です。3・4・5・8日間用が設定されています。
  • セレクトパス……指定した隣接する2・3・4か国に適用されます。有効期間は2か月です。5・6・8・10日間用が設定されています。
  • グローバルパス……ヨーロッパ28か国に適用されます。有効期間は1~2か月です。7・10・15日間用と、15日・22日・1か月・2か月用があります。

グローバルパスの22日以上は連続使用のものしか設定されていませんが、それら以外のパスは、使用日が連続である必要はありません。

割引について

ユーレイルパスには、さまざまな割引が設定されています。

  • 年齢による割引……12~27歳は「ユースパス」となり、通常料金の20%引きとなります。私も、もうちょっとだけ若ければなあ。
  • 人数による割引……2~5人のグループで利用する場合は「セーバーパス」となり、通常料金の15%引きとなります。

若い人は、グループ移動であってもユースパスにするのがお得ですね。

等級について

1等車用と2等車が設定されている場合があります。

日本でいう「グリーン車用」と「普通車用」といったところでしょうか。

1等車と2等車の違いは列車によって異なりますが、「座席の広さ」「サービス」にまとめられるのではないでしょうか。

1等車用のパスで2等車に乗ることもできます。

買い方のまとめ

……と、ここまでユーレイルパスについてお話をしてまいりました。

要するに、「どこに」「何人で」「何日間列車を使うのか」が決まっていれば、すぐに選べるということです。

購入まではユーレイルのホームページで済ませられます。

家に届くのを楽しみに待ちましょう。

www.eurail.com

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私の家には、A4判の封筒でやってきました。

説明書やパスカバーもついてきました。

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Make this an unforgettable trip!! 

 

ユーレイルパスを使うとき

ここがやっかいです。

列車に乗る前にしなければならないことが3つあります。

利用開始手続き(アクティベーション)

この手続きは、一番初めの列車に乗る前の1回だけです。

利用開始日と終了日を、パスポート番号と一緒にパスに記入してもらい、スタンプを押してもらいます。

これはユーレイル対象国の主要駅のチケットオフィスでできます。

また、ユーレイルパスの注文時に、一緒に利用開始手続きを無料でやってもらうこともできます。その際はパスポート番号が必要です。

ちなみに、私は注文時にはパスポートを持っていなかったので、現地で行いました。

ドイツ鉄道(DB)のチケットオフィスは、JRの「みどりの窓口」的な雰囲気があったので、現地に行けばなんとなくでも分かりました。

トラベルカレンダーへの記入

パスの左下には、トラベルカレンダーという欄があります。

ここには、列車に乗る日をあらかじめ記入しなければいけません。

しかし、書き間違いは1日分の失効とされてしまいますので、慎重に書きましょう。

また、トラベルカレンダーに記入した日付に、予定の変更などで列車に乗らないことなった場合でも、これも1日分消費したことにされてしまいます。

あまり先のことまで書き込まず、当日の朝ホテルでその日の分を記入するのがベストです。

トラベルダイアリーへの記入

パスにはA4判の紙が3つ折りになってホチキス止めされています。

この紙には、「パスカバー」という名前がついています。

開くと、上1/3が個人情報記入欄、下2/3がトラベルダイアリーとなっています。

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個人情報記入欄は、記入しなくても問題ありません。

(旅行後に粗品を送ってほしい場合は書きましょう!)

トラベルダイアリーは記入必須です。

乗車するすべての列車について、乗車前に記入します。

記入する内容は、出発日、出発時刻、出発駅、到着駅です。

記入しなかった場合、パスが無効になってしまうそうです。

 

座席指定について

先述の通り、ユーレイルパスだけでは乗れない列車もあります。

例えば、予約必須の高速鉄道や寝台列車などです。

私は「ヨーロッパ鉄道チケットセンター」のサービスを利用しました。

www.railstation.jp

向きやテーブルの有無、窓の見えやすさなど、素人にはわからないことにも気を配って座席を予約してもらえます。

全部自分でやってみたい、という方は、ぜひ鉄道会社のホームページでやってみましょう。

私も、旅の途中に1つ予約を取ってみました。オーストリア連邦鉄道で。

www.oebb.at

予約料金は3ユーロと安く、しかもインターネットで簡単にできてしまいました。

カード決済の後に、チケットの受け取り方を指定できます。

駅で発行するか、自分にPDFを送ってもらうかです。

私はPDFを送ってもらったのですが、これが罠。

スマホの画面では指定券として扱われないので、印刷する必要がありました。

あわててホテルのサービスを利用して印刷しましたが、普通は旅にプリンターなんて持っていかないよね。

旅人はおとなしく、駅で発行してもらいましょう。

 

 

まとめ

さて、これだけの手続きができれば、もうヨーロッパの鉄道旅行も怖くない!

文字にすると大変そうですが、実際にやってみるととってもカンタン。

英語がある程度読めれば、特に困ることはありません。

あとは列車に乗って、車窓や食堂車を楽しむだけです。

検札の車掌さんが来たら、パスと指定券を見せるだけ。

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あー、書いてるとまた行きたくなってきたなあ!

 

鉄道旅に行くまでの事前準備編はこちら