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広大な土地と宮殿に権力を感じる。王国夏の離宮「シェーンブルン宮殿」

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いよいよやってきました。17世紀末にマリア・テレジアの命により増改築が行われた、皇帝一家の夏の離宮、シェーンブルン宮殿です!! 

『CAFE DOMMAYER』側から入ると、宮殿の表側ではなく庭園から裏側に出てしまうのですが、気にせずに進みましょう。

 

シェーンブルン宮殿の庭園内には、大きな大きなドームがあります。これは植物園です。庭も異常なまでの広さです。

 

これが皇帝一家の力……圧倒的な広さ、どこをみても大きな建物。権力というものを肌にひしひしと感じます。

 

シェーンブルン宮殿

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庭園内には、なんと日本風の庭園を模した一角があります。宮殿からは少し離れたところに、ぽつんと。

先程のドームの温室を左手に、動物園のあたりまで進むと見えてきます。

 

この日本庭園は、サラエボ事件で銃殺されたフランツ・フェルディナント大公が1913年に造営したものと言われています。

フランツ・フェルディナント大公はフランツ・ヨーゼフ1世の甥で日本にも来たことがあり、帰国後オーストリアの庭師にそれらしく見えるように作らせたようです。

ハプスブルク家が帝位を追われたあと、「アルプス庭園」と呼ばれていたこの庭園は、誰にも知られず荒廃していきました。

1996年にこの庭園が調査され、日本庭園であったことが判明したのです。

 

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荒廃していた庭園は、日本ガルテン協会の協力を得て1999年に再生されました。日本の伝統技術をもって再生するのではなく、1913年の写真などをみてなるべく当時のものに近づくようにと再生されました。

この庭園は既存部分、枯山水様式と茶庭様式と3つの部分から成り立っていますが、全てつながっているために一体感があります。

枯山水庭園には、オーストリアと日本の友好を深める意味がこめられています。

 

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日本庭園から、それっぽい方向にかなり歩くと、ようやくそれっぽい建物が見えて来ました!!! 

シェーンブルン宮殿、敷地広すぎ。

 

そして、それっぽい広場に出て行くと……

 

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ぎゃーーーーーーーーーー

 

広すぎる!!!!!!!! 

 

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向こう側にもカフェとかあるらしいですが、一見して遠すぎるので諦めました。

 

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そしてこちら側が、シェーンブルン宮殿の裏側です。

展示室へはぐるっと回って反対側の入り口から入らなければなりません。遠い。全てが大きくて全てが遠い。

 

シェーンブルン宮殿の外壁の黄色は、テレジアイエローと言われています。本当は黄金で塗りたくりたかったそうですが、財政難で叶えられずイエローになったのだとか。それで良かったと思います。

 

シェーンブルン宮殿とホーフブルク宮殿の両方を訪れる予定の方は、1年間の有効期限があり両方の宮殿のガイドツアーが付いているシシィチケットがおすすめです。

私もシシィチケットを使いました。

 

シェーンブルン宮殿では、皇帝一家の生活の様子を実際の部屋を見ながら体感することができます。

ここで確かにエリザベートが暮らし、鬱々とした気持ちになっていたのか…と思うと、なんとも不思議な気持ちになります。

 

私たち庶民からすると広大な土地と荘厳な宮殿は憧れの対象ですが、エリザベートには檻としか思えなかった……のでしょう。

 

宮殿内は撮影禁止なので、中はぜひ各自の目で確かめてみてください。

 

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