軽井沢的な避暑地、ミュルツツーシュラーク駅にやって来ました。ここはブラームスが夏休みを過ごした別荘のある場所です。ブラームスの博物館や、ブラームスの小径というお散歩道があったりします。
ゼメリング鉄道は山岳鉄道なので、この看板はミュルツツーシュラークの標高は681.304mっていうことなんだと思います。
のどかな景色が広がっています。ヨーロッパの田舎って、日本の田舎よりもスパーーーーーっと広くて気持ちが良いです。
色彩も豊かだし。
ここに別荘があったら気持ちいいでしょうねぇ……。
途中、水色の電車がやって来ました。夫がたくさん写真を撮っていたので、きっとレアなやつ何だろうと思います。
ゼメリング鉄道が世界遺産に登録されている証でしょうか。
Agentur-SÜDBAHN Museum
駅からぐるっと歩いて10分くらいのところにある鉄道博物館「Agentur-SÜDBAHN Museum」に行ってみることにしました。なんか可愛いポストがたくさんありました。
Home, Südbahnmuseum Mürzzuschlag
受付で入場料を支払います。一人7ユーロでした。この辺りまでは観光客もあまり来ないらしく、受付の方も久しぶりの英語を使って戸惑っていたようでした。
ちなみに冬季は休業しているようです。2017年11月1日から2018年3月23日は閉鎖しているとのこと。
お土産売り場もちょっとレトロな感じで可愛いです。
鉄道博物館はこの羽の生えたライオンが目印のようです。
展示スペースに入ると、鉄道がそのまま置いてあったり、昔の列車の様子なんかが見れたりします。
ちょっと怪しげな階段を降りていくと……
列車の中を再現したようなくらい空間が現れました。左右には怪しげな絵が飾られています。
列車の上で微笑む悪魔や、悪魔に姿を変える機関車など。
めちゃくちゃ怖いですね。なぜ、機関車や列車が悪魔に……??
これ、当時の人たちにはこう見えていたらしいです。機関車ができた当初は事故も多く、大勢の乗客が亡くなっていました。昔の人は、機関車を危険な乗り物、乗ると命を奪われるものと思ったのでしょう。
いつの時代も、新しくて便利なものは最初は怖いものなんですね。
そのほかにも色々な展示物があるので、電車好きだけではなく歴史とか文化とかが好きな人ももちろん楽しめると思います。
これは一等車に置かれていたソファ。一等車と二等車、全然違うんですよ。お金を持っている人と持っていない人の格差というのも昔からずっと変わらないですね。
展示物には、英語すら書かれていなかったりするので全部雰囲気で見ていくしかありません。
当時使われていた機関車ですかね。
大勢の人を乗せて長い距離を移動して、世の中をガラリと変えてしまったんでしょうね。
何の解説もできないんですが、とにかくマニアックで面白い展示がたくさんあるので、見にいく価値があると思います。
ものすごい遠いですけど、ウィーンの街中だけではなくこういうところまで足を伸ばしてみるのもいいんじゃないでしょうか。
外にも展示されています。
さて、展示はこれだけではありません。受付の時にもらったカードキーを使うと、車両庫の中もみることが出来るのです!!!
明日の記事ではその、よりマニアックな車両庫をご案内します。