こんにちは。うたこの夫です。
私目線のウィーン滞在をお届けします。ちょこちょこ貼ってあるリンクで妻視点の記事に飛べます。
ウィーン滞在1日目。
朝起きたら、ご飯も食べずに連れ出されました。
カフェ・ドマイヤー
駅からちょっと歩いたところにあります。周りは静かな町で、落ち着いた雰囲気。
その中に佇む、歴史の重みのを感じるカフェ。
店内はこんな具合。
「晴れた日にテラスに出ないなんて、ヤボのするこった!」
すがすがしいまでにガラガラです。表のテラスは満席だったのに。
中庭にもテラス席がありました。ぼちぼち埋まっています。
私たちはウィーンっ子からすれば「おのぼりさん」で、「シロート」なので迷わず店内を選びます。
食事の内容は妻の記事に任せるとして。
歩いてすぐのところに、なんか妙にでっかい公園(?)がありました。
遠目に、ガラス張りのでっかい建物が見えました。
植物園のようでした。ガラスドームでっかいのに、庭の広さのせいで全然大きく見えない。
さらに進むと、なんだか見慣れたような景色が見えました。庭なんだけど、どこか静かな……
日本「風」です。芝とかいろいろ、日本では使わない植物があります。
これでようやく分かりました。
ここ、シェーンブルン宮殿の端っこだ。
この日本風庭園は、フランツヨーゼフ1世の時代の皇太子、フランツ・フェルディナント公が造らせた庭だそうです。
19世紀末の来日で、日本文化に触れたフランツ・フェルディナント公は、シェーンブルン宮殿に日本庭園を作るよう命令しました。
なぜだかはわかりません。
ちなみに、フランツ・フェルディナント公は来日時に箱根で刺青を彫ってもらっています。
さらに進むと、やたら背の高い、やたら整備された並木道になりました。
奥になんだかカステラみたいな建物が見えます。行ってみましょう。
突然空が開けました。ぐるっと一周撮影したので、ご覧ください。
右回りです。
丘の向こうになんか建物が!
少しずつ右に回ります
さっき来た並木道
よく手入れされた花壇は、オーストリア国旗のカラーに。
建物が見える! シェーンブルン宮殿の本体だ!
スパゲッティーモンスターかと思ったら、妻でした。
次のカットは妻の顔が見えてしまっているので省略。
これで1周。
広い。無駄に広い。今の役所じゃこんな広いの作れない。
それにしても、今日も暑い。この時点ですでに暑い。のどかわいた。
しかし、ここまできたのだから、がんばってシェーンブルン宮殿の内部も見学しました。写真はありません。
あ、そうだ。イメージわかないかもしれませんが、
ウィーンの建物や乗り物は、エアコンがないのが標準です。
歴史的建造物になるとなおのこと。
ちなみに、我々が行ったころは、暑すぎて冷房があっても効果がないレベルでした。
見学後、あんまりよく覚えていないのですが、Uバーンに乗ったみたいです。
ウィーンのUバーンに限らず、鉄道は全て半自動ドアでした。
ドアボタンを押すか、レバーを動かすかすると、ドアが開いて乗り降りできる感じ。
たまに壊れてるんだけどね。
(現地の人々は「またか」って顔をして別のドアに移動します。訓練されてる。)
あ、こいつはエアコンがありました。あんまり効かないけど。
CGアコードだ!(日本のCFアコードと同世代)
模型屋さんに行きました。妻がわざわざ行程を考えてくれていたんです。
中央ヨーロッパを中心にした地球儀に新幹線風の絵が描かれています。
TINA'S Modelleisenbahn
Nの扱いもありましたが、やっぱり圧倒的にHO主流。
この時はrailjetを探していたので、いろいろ気になるのはあったけど、パス!
今思えば、ここで売っていたCAT(City Airport Train)の模型は買っておいたほうがよかったなあ!
このお店はちょっと涼しかった。日当たりのせいかな?
次は妻のターン。ジェラートを食べます。
今度はテラス席。
冷たいものを食べて回復!
今日のお昼ご飯のお店に向かいます。
ここかな(すっとぼけ)
ÖBBの近郊電車 Rh4024の離合。
これを見ていると、日本の、特に東京の通勤電車って異常だよなって思う。
長すぎるだろって。
今日のお昼ご飯です。
見落としてしまいそうなたたずまい。
ここで食べた「オーストリア風クリームスパゲッティ(和訳)」は、とってもおいしかった。
アッツアツで食べきれなかったけどね。(気温38℃)
お金払ってでも水をたくさん飲んで、回復しておけばよかったなあ。
ちなみにここもエアコンがありません。
汗だくだくかきながら、天井でくるくる回るだけで風をよこさないファンデリアを恨めしく思ったものです。
さて、お店を出たら移動します。お店の目の前に電停があります。
これがウィーンのトラム! 一応新型だからエアコンがついている!
すずしー!
……信号待ちでエアコン止まるのかよ……。
目的はエリザベート像。
ここはウィーン西駅です。現在のウィーン中央駅ができるまではここがウィーンのターミナル。現在はザルツブルグ方面の一部列車が行き来するのみ。
また会ったな、ヘンな日本語!
駅ナカはそんなに暑くなかった。やっぱり陽ざしかな?
Uバーンに乗って、次の目的地は
シュテファン大聖堂!
でかすぎて
フレームに入らない
当然、教会にエアコンなんかありません。
観光客も多いし、いるだけで疲れちゃう。
お棺を公開して、見学する人がいて、写真を撮らせるなんざ罰当たりだなあって思っていても。
撮っちゃうのが観光客の性。
そんでもって、どれが誰のだったか忘れるまでがセット。
ちなみにここもエアコンがありません。
ただし地下なので涼しいです。
そりゃそうか、遺体があるわけだし。
ここはアウグスティナー教会。非冷房。
ここはホテル・ザッハーのカフェ。冷房あり。
カフェ・ザッハー。ザッハトルテで有名な。
天皇陛下もお越しになったのですね。
妻の記事にもあるように、国立歌劇場の前で勧誘にあいました。
オーケストラのチケットでした。ダフ屋ではなくて、観光客向けの団体の公演。
どんな内容であれ、「ウィーンの楽友協会でオケを聴く」というのは魅力的なので、渋る妻をどうにか説得。夜のチケットをとりました。
あれ? この信号……女同士……?
女同士でハートマークついとる!
後に知ったのですが、ウィーンは同性愛をはじめとした性的マイノリティにもオープンな都市なんだそうです。
具体的にどういうことかまではわかりませんが、そこらじゅうの信号機にもこのような遊びを入れているあたり、日本では考えが及ばないほど先を行っているのでしょう。
ちなみに、ホテルには「ゲイガイド」がありました。
Uバーンの駅で。「中央駅⇒」
中央駅は地下鉄駅がないのです。
つながってはいるのですが、正確には別駅。
東京駅と大手町駅くらいの感じです。
次は私のターン。地下鉄を終点まで乗って、歩くこと15分。
模型屋さんです。
Modellbahn Technik
こちらもHO主体でしたが、Nの扱いも多めでした。
拙い英語で「Nゲージはこの棚だけですか?」
って聞くと、お店の人が英語で「こっちにもあるよ」って教えてくれました。
それから、
「どっから来たの?」
「日本ではNゲージが多いの?」
「オーストリアでも最近Nゲージを始める人が増えているよ」
「家が狭くなってきたからね」
「自由に見てていいよ。棚のカギも開けとくよ」
「荷物あずかろうか?」
「暑いでしょ? 水飲む?」
などなど、気さくにいろいろ話をしてくれました。
一番欲しかった車両はなかったけど、あったら買っておこうと思ってた車両は見つかったので、レジに持っていきます。
すると店員さんが箱から車両を出して試走させます。これは日本の模型屋でも一緒。
しかし、こちらのお店は良し悪しを店員さんが付けてくれました。
「うん? 音がいまいちだな、別のを出そう」(次の箱を出す)
「これは音はいいけど、パンタグラフがゆがんでるな」(次の箱を出す)
「よし、これはちゃんとしているな」
結局3箱も試してもらっちゃいました。
ここでは機関車1両と客車4両を購入。
「免税の用紙も書いといたから、使ってね!」
最後の最後まで、楽しくそして頼りになる店員さんでした。
ザルツブルグのOma's & Opa's Spielzeugladenと並び、私の中でのお気に入りの模型店です。(実は記事で紹介していないだけで3店舗以上周っている)
一度ホテルに戻り、夕方、楽友協会。
ここも歴史のある建物。大ホールは黄金のホールと呼ばれていて、ウィンフィルの本拠地でもあります。
今回の公演は、「ウィーン・モーツアルト・オーケストラ」という楽団のもの。観光客向けのカジュアルなオーケストラです。衣装も楽モーツァルトの時代のもので、目でも耳でも楽しめます。もちろん、観客は観光客ばかりですが、演奏はやっぱりプロ。私は素人耳ですが、十分に楽しめました。「聴いて損した」ということは微塵もありませんでした。
本格的なオペラやオーケストラに行きたい場合、夏のウィーンは絶対ダメ。夏はオフシーズンです。
素敵なホールでいい音楽を聴いて、ちょっと嬉しい気分になった私。
ホールを出る頃はすでに夜。ウィーンの夏の夜は涼しくて過ごしやすくて好きです。
妻の提案で1杯飲むことにしました。
テラスでワインが飲めるお店。SZIGETIというブランドのワインの専門店。
ぶっちゃけワインはよくわからなかったけど、楽しく気持ちよく飲めました。
もう深夜だ。ホテルに帰ります。
Uバーンのホームで。
こんな落書きだったら許せちゃうかも。