大正4年創業、「豚饅頭」という言葉を用いたお店として元祖、1日に1万3,000個もの豚まんを作る、神戸で知らぬ人はほぼいないという『老祥記』はいつ行っても行列ができています。
神戸出身でありながら実は一度も食べたことがなかったこの元祖豚饅頭、今日こそいただきます!
老祥記@神戸元町
『老祥記』は元祖豚饅頭の店と言われていますが、この豚饅頭の元になったのが中国・天津地方の天津包子(テンチンパオツー)と呼ばれる饅頭。
この饅頭を日本人に馴染むものにしようと考えた初代店主が「豚饅頭(ぶたまんじゅう)」を生み出しました。
長年『南京町のぶたまんじゅう屋』と呼び親しまれてきた『老祥記』は、開店当時は中国の船員さんが故郷の味を求めて集まる憩いの場でもありました。
豚まんは結構小ぶり。1個90円で、3個から注文できます。店内でも食べることができ、小腹を満たすのにもぴったり。あたりにはめちゃくちゃいい匂いが漂っており、多くの人を惹きつけています。
店内の様子
店内には、区画整理前に使われていたガラス戸が飾られています。このガラス戸の引き手にはなんと穴が開いているのです。お客さんがひっきりなしに開け閉めするうちに、板が薄くなっていき、とうとう穴が開いたのだとか。
引き手に穴が開いた! という出来事は新聞にも取り上げられ、それ以来行列が止むことはなく、扉が閉まることがほとんどなくなったのだという。なんだその伝説みたいな話は。
実食!
いよいよ順番が回ってきました! 店員さんに必要個数を伝えます。お会計もさっと暗算で行われます。流れを止めないよう、いくつ注文するのか、持ち帰りなのか店内で食べるのか、注文内容を頭の中でまとめておきましょう。
老祥記のスタッフは1分間に13個の豚まんを包むことができるそうです。ものすごい速さ。1日に1万3,000個を売り上げるのだから、厨房内は活気に溢れています。
豚まんを美味しく味わうなら、やっぱりできたてアツアツが一番! 肉汁がたっぷり詰まっているので、こぼさないようにご注意を。一口サイズの豚まんですが、アツアツなので2〜3口でパクッと食べてしまうのがおすすめです。
お土産にして豚まんが冷めてしまった時は、強火で10分ほど蒸し直すと美味しさが復活!! フライパンに油を入れてきつね色になるまでカリッと焼き上げても美味しいです。唐揚げにしても美味しいんだとか……いろんな食べ方で楽しめそうです。
私はお土産にして温め直して食べましたが、ジュワッとした肉汁、小さいながらも濃縮された旨味がめちゃウマでした。これは1個じゃ足りないですね。5個くらいはぺろっと食べられそうです。
店舗情報
アクセス | JR神戸線元町駅より徒歩5分 |
---|---|
営業時間 | 10:00~18:30(売り切れるまで) 比較的空いてる時間帯 平日 10:00 ~ 11:00/17:25 ~ 18:15 |
定休日 | 月曜日 |