こんにちは。うたこの夫です。
先日、何気なーくドイツ語圏の模型店サイトをめぐっていると、恐ろしいものを見つけてしまいました。
恐ろしいもの
ここで
こーんなやつを。
以前さんざん探しまくった挙句、
ロシアから送ってもらったやつじゃん!
再販してんのかクソァ!!
入手までの大変だった様子はこちらでお読みください。↓
なんなのなの!
なんなのなの!
と思ったんだけど
よく見たら品番が97000になっている。
以前購入したやつは77000だったはず。
写真をよーく見ていると違いが一か所だけ。
▲今回のもの。品番97000 ▲前回の品。品番77000
写真で見える「違い」
それは台車。
前回の品番77000は、CNL時代の台車を履いています。
品番77000は、CNLシリーズの塗り替えで登場したので、台車もCNL仕様であって当然ですね。
ÖBB転籍直後の姿としてはこれで合っているのですが、この姿は過去のもの。
青一色時代はこれでいいのですが、赤/グレー塗装になってからはどうでしょうか?
品番97000は、ÖBBに転籍後に交換された台車になっています。
外見上の違いは、ヨーダンパなどがごちゃごちゃ付いているのが現行仕様。
なるほど新婚旅行の時の写真を見ると、この仕様が正しいようです。
(見にくいけど。)
▲ Wien Hbfにて。 台車と車体を結ぶヨーダンパが見える。
▲Zürich HBにて。 これも同様に、ヨーダンパが見える。
なるほど。この製品は、赤/グレー塗装時代のWLABmz 76-94 および WLBmz 76-94をより正確に再現したものだということですね。
そうか。
nightjet需要に合わせた商品設定か!
よし、買おう。
買って、品番77000との違いをお知らせするんだ!
(なんか虫の知らせがあったので、2つ購入。)
開封、違いを探す
注文の翌日にはDHLから発送の連絡が来ました。
そこから到着まで2週間余り。ずいぶん時間がかかったな。。。
箱を見る
箱自体は共通ですが、内容物を示すシールが違っています。
品番が違うから当然か。
上が前回の77000。
下が今回の97000。
97000のほうには、Menzels Lockschuppenの限定品であることを示すマークがあります。また、ÖBBロゴも新しくなっています。
車体を見る
上から3段目が、品番77000です。
上から4段目が、品番97000です。
遠くから見る分には、全くと言っていいほど変わりはありません。
続いて細部を見てみましょう。
車番
品番77000のWLBmzは219番。
車番の書き始めは1階右から2番目の窓左側の枠の真下から始まります。
番号までが窓の下にあり、【WLBmz】が窓と窓の間にあります。
品番97000のWLBmzは215番。
車番の書き始めが、品番77000よりも若干車端寄りです。
【76 94】までが窓の下にあり、【WLBmz】が右の窓の下にかかっています。
なるほど、品番77000と97000では、車番が印刷されている位置が違うのですね。
また、よ~く見てみると、品番97000には窓の中に注意書きのシールを表現する印刷がありますね。
続いてWLABmz。こちらは品番77000のもの。番号は322番。
品番97000のもの。番号は324番。
こちらも同じように、窓の中のシール表現があり、車番の位置が少しズレています。
機器室扉回り
車体中央の機器室(?)扉の周りです。
こちらは品番77000です。
アップにして気づいたのですが、塗装の下にホコリが入っていますね笑
こちらは品番97000のもの。
同じようなものが印刷されていますが、こちらのほうが細かいところまで表現されています。
黄色の三角印の下に白い文字らしきものがあったり、右下の赤の縦棒の周りの黒い線が追加されていたりするなど、何かプラスアルファされている様子です。
車端部
上段が品番77000、下段が品番97000です。
当然ですが、あまり印象は変わりません。
ちょっと近寄ってみましょう。まずは品番77000から。
妻面左下にある、黄色い三角印がおとなしげです。
続いて品番97000です。
貫通扉の取っ手の上に、何か印刷されています。
そして、黄色い三角印がものすごい主張しています。
△「オレはここだ! 危険だぜ!」
実車の写真を見ると……
う~ん、汚れのせいで三角印はあんまり主張しているようには見えませんが、大きさは品番97000のほうが正しいようです。
台車を見る
品番77000の台車は、先にお知らせしたとおり、現行仕様の台車ではありません。
でも見た目は軽そうで何か新鋭車輛っぽくて好き。
品番97000の台車は、なんかゴチャゴチャついています。
でも、これホースだのなんだの細かいところまで表現され切っているのがすごい。
こんなの日本のNゲージ完成品ではまず見たことがありません。
しかもなんかいっぱい印刷されてるうううう!
台車なのに! 印刷表現があるううう!
外国型の本気。
車内を見る
WLABmz の内装に、若干の変化がありました。
どちらもベッドやテーブルなど、個室内の家具が丁寧に表現されています。
まずは品番77000の内装をご覧ください。
イスが青く塗装されているのが分かりますか?
一方こちらは品番97000です。
イスが黒く塗装されています。それ以外の変化はわかりません。
我々が乗車した時は……
散らかったテーブルの向こうに、黒いイスがちらっと見えます。
やはり黒が正しいのでしょうね。
77000と97000の違い まとめ
今回導入した
L.S.models 97000 WLABmz 76-94.3 + WLBmz 76-94.2
は、前回の同社品番77000とは同じように見えてかなり変更が入っていました。
より、現行(と言ってもいまはほとんどnightjet塗装だけど)に近い仕様です。
品番77000と97000違いは、以下の通りです。
- 台車が違う(ÖBB移籍後の台車に変更、かなり精密な表現!)
- 車番が違う(番号だけでなく、印刷の位置も少し違う!)
- 印刷が違う(印刷表現が増えている!よりリアルな見え方に!)
- 内装が違う(WLABmzのイスが正しい色に!)
赤/グレー塗装の同車が欲しい方には、決定版と言える商品です。
Menzels Lokschuppenの限定品ですが、これは手を出す価値があります。
EN466/467、EN470/471を再現するために必要な車両ですから、nightjetを買われる皆さんも、検討する価値はあると思います。
実は……
先述の通り、実は2セット購入しています。
転売用にね
だから開封もせず、ドイツから届いたままの箱に入れて保管しています。
欲しい方はお知らせください(笑)
そして
私が開けたほうのうち、WLBmzがフリョーヒンでした。
具体的には片側のテールランプレンズが欠品していました。
どーせ点灯もしないただの1㎜四方の赤いプラスチック片です。
いずれ、そこらのプラ板削って埋め込むことにします。