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この世界の秘密を見つけ出すために、どんなことでもやってみて、いろんなことを考えます。

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妊娠36週に突入して思うこと

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妊娠36週に入りました。

 

妊娠36週に突入!

妊娠36週っていうと、正期産と呼ばれる「いつ産まれても、もう大丈夫!」な37週まであと7日、妊娠してから丸々9ヶ月が経過した頃のことを指します。

腹の中の赤子はほぼ完成品、外の世界に出てきてもちゃんと生きていくことができます。

 

小学生の頃、保健の授業で画用紙にコンパスの針で穴を開けて、そこから光を通してみたあの小さな点。あれが卵子、今腹の中にいるごにょりごにょりと身動きする「人間」のスタート地点です。

あれが、こう……。あれが、こうなるのか! と思うと、不思議で不思議でなりません。人体の神秘? 奇跡? そんな美しいものではなく、単純に人類に組み込まれたプログラムの一つだし、実際に自分の身の上に起こっていることなのに、とにかくただ不思議で不思議でなりません。

 

子供が生まれてくるこの世界について

2018年6月は、「無敵の人」による事件が妙に多く発生していたように思います。

 

人間は100%、卵子と精子の掛け合わせと約10ヶ月の時間をかけて産まれてきます。その中で、普通に「お父さんに似ているね」「お母さんに似ているね」などの家族や親族から引き継ぐ以上の何かを持って産まれてくる人がいます。

それはトンビが鷹を産む的な、現代においては「良い能力」とされているものから、抑えきれない殺害衝動、他者との繋がりを全く必要としないこと、恋愛・性愛対象がない、もしくは多数派とは異なることなど、色々なものがあります。

 

「普通」と表現するとそれ以外を「異常」と見なすことになるかもしれませんので、「多数派と異なる」とだけ表現しますが、世の中には色々な性質を持った人間が産まれてきます。

「無敵の人」のように現代においては大変恐ろしい性質の人は、一体なぜ産まれてくるのでしょうか。

 

ニュースでは、こうした「理解に苦しむ人」たちを「悪い環境で育ったから」という理由づけでなんとか理解しようとします。「そんな環境で育ったのであれば仕方のないことかもしれない=環境さえ正せばこの恐怖から逃れられるはずだ」と。

 

でも私はそうは思いません。世の中には、なぜそんな性質を持って産まれたのか理解できない人たちというのが確実に存在するのです。

 

殺人を犯す「無敵の人」を肯定するつもりはさらさらありませんが、産まれる時と場所が異なればこうした人々は英雄だったかもしれません。例えば、戦場。激しい戦火の中で死を恐れることなく狂ったように敵を倒す戦士がいれば、味方には心強いでしょう。

組織に馴染めず孤独にあることをもっとも幸せと感じる人は、人口の多い現代においてははみ出しものかもしれませんが、地球が滅亡の危機にでも瀕して生きている人間に遭遇する事が難しいような時にも、絶望せずに生き残り、人類の遺伝子を残す事ができるかもしれません。

 

一昔前には自己主張をする女の人は「邪悪な妖精と入れ替わっている」「魔女だ」などと言われて火刑に処されていました。今は社会をよりよくするために必要不可欠な人材です。

 

私は、Twitterやらブログやらで脳内を言語化すること、一人で過ごす事、他者との関わりを浅瀬で保つ事が自分にとって快適な事なので、距離の近い人とは関わることはできません。会えば会うほど仲良くなれると思っている人も論外。

繋がりを重んじる組織からは離れ、一定以上人とは近づきません。小中高みたいなクローズドなコミュニティがあと数年でも続いていたら、酷い鬱から脱出することはできなかったかも。

 

人間は多かれ少なかれ「異質」を抱えて生きていることを理解し、その「異質」を今の時代に合うように上手に活用する必要があるのではないかと思います。

活用することすらできないような性質があったらどうしたらいいのか……それについては私もまだ何も思いつきません。

 

ただ、活用するためにはまず「異質があることを知る」ことからかなと。

 

生きている強運

生まれてくる確率、無事に育つ確率、今日まで生きている確率、家族が揃って生きている確率、全部を考えていくと自分のあまりの強運さに驚きます。

家族が安全に、そして幸せに生きていけるための努力、工夫、注意はこれから先も怠る気は全くありませんが、生きているって普通のことじゃない。

 

そういうこの世界の不思議を伝えつつ、生きやすく楽しい生き方を腹の中の赤子にも伝えていきたいなと思います。