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DCCサウンド機はアナログで動かせる? ~FLEISCHMANN 731182 ÖBB Rh1116 Taurus~

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(2020・12・16編集、追記)

 この記事には不確かな情報による誤った記述を載せておりましたので、その部分につきまして修正させていただきます。

 誤った情報によりご迷惑をおかけしてしまいまして、申し訳ございませんでした。

 正しい情報と誤った情報を分かりやすく残すために、

   誤った情報は打ち消し線

   正しい情報は赤字

 で表記いたします。

 

 この修正にあたり、きっかけを作ってくださった方や、正しい知識をご教示くださった皆様に感謝申し上げます。

 

うたこの夫 拝

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こんにちは。うたこの夫です。

欧州型Nゲージを始めると、必ずブチ当たる問題があります。

高いとか、ボッタクってるとかじゃなくてね。

 

それは、制御方式の問題。

 

鉄道模型の制御方式問題

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結論から言うと、次の2点。

  1.  PWM制御のコントローラーは避けるに越したことがない。DCCサウンド機はPWM制御絶対ダメ。(2020・12・16追記 構造上問題ないそうですが、意図しない動きになった事例はあるようです。)
  2.  完全アナログ環境であれば、DCCサウンド機は動く。ただし電圧不足気味。

 

今回は、この制御方式の問題でドハマりしている様子をお伝えします。

 

日本で主流の制御方式

日本では永らく「鉄道模型といえば直流アナログ制御」でした。

半世紀ほど前、私の父がHOゲージをしていた時からそうだったそうです。

トランジスタを使って、直流0V~12Vの電圧をかける。電圧に応じてモーターの回転数が変わり、速度を調整できるというもの。今でも入門用のコントローラーはこの方式が多いです。

 

最近はPWM制御というコントローラーが増えてきました。中上級者向けのものが多かったのですが、最近は入門用にも使われるようになりました。

PWM制御とは、0Vか12Vの電圧を断続的にかけ、その比率で実質の電圧を調整するというもの。

これによって、車輛が止まっていても前照灯や室内灯を点灯させたり、安定したスロー運転が可能となります。

 

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↑ PWM制御のイメージ図 (wikipedia より)

 

ヨーロッパの主流

Nゲージという規格は世界共通ですので、当然日本のコントローラーも欧州のコントローラーも共用できるわけです。

 

トランジスタ制御のアナログに限ってはね。

 

実は欧州ではDCCという制御方法がかなり普及しています。

デコーダと呼ばれる基盤を車輛に搭載し、線路に特殊な信号を乗せた交流電流を流します。すると、その信号を受信できるデコーダを積んだ車輛だけをコントロールできるというものです。

したがって、同一線路上に複数台の動力車があっても個別に操作できるし、さらには前照灯、室内灯、サウンド、排気、ドアの開閉まで、さまざまなギミックを操作することもできてしまいます。

 


Spur N, Arnold BR01, DCC, Sound, Abfahrt Hbf.

 

DCCサウンド機、いいよねえ。 

が、欧州型のDCCサウンド機をPWM制御で動かそうとすると

 

デコーダが焼けて即死

 

するらしい。

しかも

 

アナログ機でも

PWM制御で原因不明の怪死

 

するとかしないとか。

 

(2020・12・16追記 これは私の経験ではなく、伝聞に基づく記述です。専門の方に伺うと、構造上問題ないそうです)

私は今もDCC機をPWMで動かしたことはありません。即死とか怖いもんね。

(2020・12・16追記 構造上、壊れないそうです。)

 

ですが、アナログ機はガンガンPWM制御のコントローラーで動かしています。

具体的には

KATOのハイパーDX

KATOのハイパーD

TOMIXのN1000CL

以上のコントローラーで動かしました。

※動作を保証するものではありません。たまたま壊れなかっただけかもしれません。

 

最近でこそ、KATOがDCCを推していますが、まだまだ日本では普及には至っていません。

 

でもDCCサウンド機、面白そうだなあ。

 

じゃあDCCにすればいいじゃん

 

いやぁ、実際欲しいよね。コントローラーを買うとすれば、ROCOのZ21

www.z21.eu

 

www.youtube.com

 

スマホやタブレットでラクラク遠隔操作、しかもギミック満載で。

これってもう鉄道模型愛好家の夢じゃないの。

でもね、Z21もさることながら、既有の車輛をDCC化するって結構高くつくんですよ。

アナログ機をDCC化するには、デコーダ(基盤)を載せる必要があります。

でもサウンドはうらやましいなあ。

 

DCCサウンド機、アナログでも動かせないかなぁ。

できるらしいけど、本当かなあ。

 

買ってきた

ということで、物は試し。

 

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www.en.dm-toys.de

 

FLEISCHMANN 731182 ÖBB Rh1116

お前、タウルス何輌目だよ!?

 

9輌目だよ。文句あっか。

 

タウルス、それもRh1116のサウンド機だから、当然発進時の音階が鳴ります。

ただし、この製品には減速時の音階はありません。

 

パッケージ側面には、DCCサウンド機である旨がマークで描かれています。

 

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電圧は何と20Vまで。DCCだから電圧が高いのでしょうか。

 

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さすがフライシュマン 。

いいモデリングです。

さっそく線路に載せてみましょう。

コントローラーはKATOのパワーパックスタンダードS。トランジスタで電圧を調整する、純アナログのコントローラーです。

 

繰り返しですが、PWM制御のコントローラーでは絶対に動かさないでください。

デコーダ即死します。

(2020・12・16追記 構造上問題ないそうです)

 

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アナログ機の感覚でレバーを回しても、うんともすんとも言いません。

レバーを半分ほど回して、ようやく反応。

 

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ここで、ヘッドライト、テールライトが点灯します。

同時に、システムが起動する音が鳴ります。

ここから演出が始まっています。

 

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さらにレバーを回し、3/4のところまで行くと、ようやく動き始めます。

このとき、Rh1116(というかES64U2)特有の音階が鳴ります。

※ただし車速と音階は連動しません。

 

レバーを限界まで回しても、たいしてスピードは出ません。

設定されている電圧が足りないからだと思われます。

でもスケールスピード的にはこれで十分かな。

 

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停めるときは、レバーを半分のところまで戻します。すると徐々に減速をして停まります。

停止時に、欧州車(実車)特有の「キイィィィ」が鳴ります。いいね。

動き始めたときのレバーの位置と、停まるときのレバーの位置が違うのは違和感があります。

 

 結果

DCCサウンド機は、純アナログ環境で動きました。

限定的だけど、サウンドも出ます。

ただし、電圧不足のためか、スピードはかなり遅めです。

 

ということで

 

もういっちょ追加しました。

 

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FLEISCHMANN 731189 ÖBB Rh1116 " Brennerbahn 150 jahre"

 

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タウルスついに10輌目だよ。

 

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この機関車は、ザルツブルグで見た機関車です。

現地鉄道マニアとつたない英語で会話を楽しんだ、思い出の機関車です。

 

だけど今回購入した模型ときたら。

まともに走らねぇ

ガリガリ音が鳴る

仕方ねえなぁと分解してみたら。

 

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ギアが欠けてやがった。

意味わかんねえ。

 

ちなみに、こいつはどうも、サウンドの設定が先述の731182とは違っています。

発進時にブレーキ緩解の「キイィ」が再現されています。

また停止時の音階が下がっていく様子も再現されています。

それを楽しめるのは、まともに動くようになったら、だけどね。

先は長い、というかあるのかも不明です。

 

追記:意地でも直そう

フライシュマンの公式HPから部品を取り寄せよう。

必要な部品は、56717900 っていう直径5mmのギア。

念のため2枚買っておこう。

代金はたったの2.36ユーロ!

 

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送料が28.07ユーロ!

合計30.43ユーロ(約4000円!)

 

 

 

直径5mmギア2枚4000円!

 

 

 

国内のギアメーカーに特注したほうが安いんじゃねの……?

ゆえに、しばらく様子見。