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この世界の秘密を見つけ出すために、どんなことでもやってみて、いろんなことを考えます。

欲望の世界に行ってきた ダンス・オブ・ヴァンパイアは不思議な世界だった

こんにちは、仕事終わりにヴァンパイアの世界に紛れ込んできました、うたこです。

帝国劇場で上演中の「ダンス・オブ・ヴァンパイア」を観てきました。帝国劇場へ向かう道はクリスマス仕様にキラキラと輝いており、なんともなしにテンションが上がります。

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ダンス・オブ・ヴァンパイア

劇場前のこのでっかい看板、わくわくしますねー。本日の音楽は「エリザベート」や「モーツァルト!」のミヒャエル・クンツェだそうなのでわくわくしかありません。

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他のミュージカルも観たくなりますよねー。

それにしても、最近は宝塚を卒業したトップスター達が目立つ目立つ。↓これ、最近のロミオとジュリエット的なロック・ミュージカルにアレンジされているようでめちゃくちゃ気になります。

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怪しげに光る伯爵。

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窓にはコウモリが飛んでいます!! 

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入り口入ったところにどーん!! と伯爵。いくつなんだろう、伯爵。

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ロビーにもコウモリが飛び回っていました。

今日のキャストはこちら。神田沙也加さんの舞台を観るのは初めてなのでとても楽しみ。

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欲望というのが一つテーマになっているようですね。

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売店には、モヒートが売っていました。バカルディがコウモリマークだからかな?w 

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これが証拠写真です。伯爵様は冷やしドラキュラを買って行かれたそうです。

・・・冷やしドラキュラって、自分たちのこと言ってない? 

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バカルディは普通にバカルディでしたが、マドラーを貰いました。おうちで使います。

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こちらは勢揃いバージョン! 途中までわからなかったけど、セクシーな女中さんはソニンだよね!! セクシーだった。

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お手洗いのマークも、凝ってるんですよ。

男子トイレはアルフレートになっているし、

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女子トイレはサラになってます。これは1階のトイレだったんですが、近くにいた人の話だと2階はまた違うイラストになっているんだとか。

凝ってるなぁ! こういうの、好きだよ! 

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ダンス・オブ・ヴァンパイアに関する考察

さて、ミュージカルは観たもののところどころよく分からないところのあるお話でした。小さな矛盾点、というか? 引っかかるところがあったのでそれらについて考えてみます。以下ネタバレを激しく含みますので観劇前の方、知りたくない方は読まないようにお気をつけ下さい。

まずは公式からあらすじを

 ヴァンパイアの故郷として知られる極寒のトランシルヴァニア。 村人たちが「ガーリック、ガーリック」と奇妙な歌で大騒ぎする宿屋に、吹雪に凍りつき気絶した老教授アブロンシウスを抱えた若き助手のアルフレートが転がり込んでくる。 彼らはヴァンパイア研究の旅の途中。

 宿屋の主シャガールと女房のレベッカの介抱を受け、滞在することとなった旅人二人。 かなりエキセントリックな教授とは対照的に、助手のアルフレートは気が小さく臆病な青年。 しかし、こと恋愛となると真っしぐら! 宿屋の娘サラに一目惚れ! サラもまんざらではない様子で思わせぶりな態度をとる。 しかし、もうひとり彼女を求める存在がいた――ヴァンパイアのクロロック伯爵――。

寂寞としたオーラを放ちながらサラに近づき、自らの居城へ誘う…。  

帝国劇場 ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』

ヴァンパイアについて研究をしている教授とその助手が、ヴァンパイアの城近くの村にやってきてすったもんだする話です。

登場人物は皆どこか抜けていて、適当な感じがします。皆がそれぞれにやりたいことやってる感がすごい。ヴァンパイアの城が近いからか、ここの宿屋ではやたらとにんにくを食べさせられます。村人も気に入ってにんにくを食べまくっているよう。もしかしたらこれはヴァンパイア避けの儀式的な意味合いがあったんでしょうか? 

謎ポイントの考察

見ていて不思議に思ったところ

  • 教授が行方不明になっているのに「このまま教授が見つからなかったら、研究はこの"優秀な助手"アルフレートが引き継ぐ・・・」といってにやりとするアルフレート
  • アルフレートと恋に落ちたサラ、その瞬間登場する伯爵「この時を待っていた」
  • 宿屋の主人がヴァンパイア化した後、「ユダヤ人ヴァンパイアだから十字架は効かないの!」
  • 自由に生きたくて仕方ないサラ
  • 理性こそ最高、知識大好き教授
  • 伯爵の独唱の後「伯爵にも感情があるんですね」と言うアルフレートに「はん! くだらん。」と吐き捨てる教授
  • 昼間でも動けたヴァンパイア化した宿屋の主人と女中
  • ヴァンパイアを殺せないアルフレート
  • 伯爵に血を吸われたのに死なないサラ
  • 鏡にもうつったままのサラ
  • サラに血を吸われたのに一瞬倒れてすぐ復活したアルフレート
  • 教授は何故か血を吸われていない
  • 伯爵は恋した娘の血を"つい"吸ってしまい全員死んだ
  • 永遠は退屈で毎日同じ時間の繰り返し、死なないけどもう死にたい。なのに血を吸って仲間を増やせー! モラルもルールもまっぴらだ~! のどんちゃん騒ぎ

謎ポイントが多い!!w こんなにあるよ。

退屈で仕方がないのに無差別に仲間を増やしているわけではないのは何故

村人達はとりあえずあの時点では皆人間でした。にんにくを常に食べていたから襲えなかったのかもしれませんが、それでいうとサラだって同じはず・・・仲間にする人間に関しては、かなり選別をかけていたのかもしれません。サラはめちゃくちゃ美人でしたから、ひとまずは容姿に優れていることを条件としていたのかも。

アルフレートと恋に落ちた瞬間に「この時を待っていた」と登場した伯爵

何故それまでには来なかったのか?! かなり疑問なんですが、ヴァンパイア化が欲望のリミッターを外すものだとして、人間の欲望が最大限に引き出される「恋」に落ちていることはヴァンパイアになる上で大事な要素だったのかな、と思いました。

もう一点、ヴァンパイアは「処女の生血を好む」という特徴があるらしいので慌てたっていう説もありかも。やぁね伯爵様。

宿屋の主人がヴァンパイア化した後、「ユダヤ人ヴァンパイアだから十字架は効かないの!」

でも、城のヴァンパイアや伯爵には十字架は効果てきめんだったのに・・・。トランシルヴァニアは普通にユダヤ人のいたところだそうなので、宿屋の主人がユダヤ人だったというのはまぁOKとしよう。ユダヤ人のヴァンパイアには十字架が効かないっていうのは、きっと唯一神ヤハウェを神とするユダヤ教を信仰しているからってことでしょう。ヴァンパイアは十字架を恐れる、というのは神の息のかかったものを恐れるという意味らしいので、ユダヤ人ヴァンパイアにはキリスト教の神の息のかかったものは恐るるに足らずとそういう意味かなと。

ということはなんだ? 伯爵や城の人は宗教の異なる別人種っていうことなのか。ややこしいぞこの話!! 

トランシルヴァニアキリスト教を信仰していたのは、支配者のハンガリー人だったようなので、とりあえずここは人種がちょっと違ったという話で落ち着けます。歴史が分からんと全く分からんな。

伯爵に血を吸われたのに死なないサラ&伯爵は恋した娘の血を"つい"吸ってしまい全員死んだ

ここは2つセットで考えると、伯爵はサラに恋していたわけではないってことだと思うんですよ。綺麗だから手元に置いておこうと思っただけというか。欲望に忠実に「あの娘、綺麗だから欲しい」っていう感じでしょうか。

対して、恋した美しい娘たちは皆死んじゃったっていうんだから恐ろしいですね。ていうか、その娘達は何故ヴァンパイア化しなかったんだ・・・? 

鏡にもうつったままのサラ

ヴァンパイアは鏡に映らないという研究結果は、教授も導き出していたところではありますが、何故鏡に映らないかというと「肉体と魂の結びつきが弱いため」とされているからだそうです。噛まれた直後でまだ肉体と魂が離れていなかったから、サラの姿は鏡にうつった??? 

昼間でも動けたヴァンパイア化した宿屋の主人と女中

これはさっきのユダヤ人ヴァンパイア説が同じく適用できそうです。ヴァンパイアの弱点はキリスト教で言われている弱点とどういつのところがあるらしく、にんにく、十字架、日光、炎を恐れるのはキリスト教系ヴァンパイアだからってこと。話がややこしいぞ。

ビビリなアルフレート、自由を求めるサラ、理性こそ至高教授、その他キャラクターの嗜好

皆潔いレベルで自分のことしか考えていません。この村の人たちには「欲望に忠実になる」素地がしっかり備わっているということかと。

サラに一目惚れして全ての行動の理由にサラを持ってこようとしたり、ヴァンパイアと言えども人殺しになってしまうのではとビビリにビビって誰も退治できない他責タイプのアルフレートと、結局自分だって直接手をくだそうとはしない、理性が最高だと言う割には研究に激しい執着心をもつ教授、自分の美貌を理解した上でアルフレートを手玉に取り、自らの若さと美貌を保つために進んで伯爵の元へ行ってしまうサラ、娘は閉じ込めておきながら毎夜ベッドを抜けだして女中と浮気する宿屋の主人などなど・・・君たち大丈夫かい・・・と心配になります。

しかしながら、この短い作品の中で人間の「表面的に見せたい部分」と「隠そうとしてるのに出てる内面」がしっかり描かれているのはすごいなぁと思いました。

血を吸う量と復活までにかかる時間

さて、サラが吸われてから倒れたりしなかったことと、アルフレートもすぐに復活したこと、対して宿屋の主人はかなり長い時間倒れていたことなんかが気になるのですが、これは吸われた血の量に比例すると考えると割りと自然かなと思いました。

宿屋の主人は「一滴残らず吸い尽くされていた」そうなので、回復するまでにかなり時間がかかったということでしょう。サラとアルフレートはちょろっと吸われただけだったのかな。

ヴァンパイア化する人としない人の違いとは? 

さて、伯爵が恋した娘の多くはヴァンパイア化もせず死んだということでしたが、ヴァンパイアになる場合とならない場合は何がどう違うのでしょうか。Wikiより

死者が吸血鬼となる場合は、生前に犯罪を犯した、神や信仰に反する行為をした、惨殺された、事故死した、自殺した、葬儀に不備があった、何らかの悔いを現世に残している、などの例が挙げられる。

吸血鬼 - Wikipedia

というのがあります。確か、伯爵の恋した娘は牧師の娘だったりナポレオンの娘だったりしたような気がします。これらの人は罪や後悔を残さず生きていたよほど心の綺麗な人だった、ということでしょうか。

教授は何故か血を吸われていない

これは大きな疑問なんですよ・・・。最後、ヴァンパイアカップルに挟まれる形になったにも関わらず何故無事だったのか・・・? 

>伯爵の独唱の後「伯爵にも感情があるんですね」と言うアルフレートに「はん! くだらん。」と吐き捨てる教授

ここから読み取れるように、ガチで感情面に欠けるタイプだったってことなのでしょうか・・・? まぁ、確かに、感情のあるなしと執着心の関係性って曖昧ですからね。「欲望」に欠けるが故にそもそも血を吸われなかった、もしくは美味しくなさそうだった・・・? (年だしな)

永遠は退屈で毎日同じ時間の繰り返し、死なないけどもう死にたい。なのに血を吸って仲間を増やせー! モラルもルールもまっぴらだ~! のどんちゃん騒ぎ

これもめちゃくちゃ疑問です。毎日毎日同じでつまらない、退屈で死にそうだと言っている。でも、仲間は増やそうとする。でも、無作為に増やしているわけでもない。

もっと本気出して増やせばあっという間に増えそうじゃない・・・? 全員が永遠に生きるようになれば、退屈さは消えてなくなるんじゃないかな。永遠産業がぽこぽこ誕生してさ。

ヴァンパイアにはある程度の選民意識があるということなのだろうか・・・。冒頭であげた「恋」という欲望のリミッター解除が完了している人じゃないとダメ、とか、容姿が美しくないとダメ、とか。

えぇぇぃ全部ややこしいわ! 考えずに、踊ろうぜ!! 

モラルもルールもまっぴらぁ~あぁ~♪

と、会場総立ちで踊り始めます。ややこしいこといっぱいあるけど、どうでもいいじゃんとりあえず踊ろうぜ!!! 考えるなんて、ばかばかしいぜ!!! 

そして一夜明けて「あぁ、退屈で死にそう・・・」ってなるんでしょうね。不思議な舞台でした。最後は私達も舞踏会に誘われたお客の1人になってしまったかのような・・・。いつの間に、吸われた?! 

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