(2017.04.12更新)
大福とは、小豆でできた餡を餅で包んだ和菓子のこと。室町時代後期頃には、大福の原型となる球状の餅菓子が存在していました。砂糖は貴重なものだったので、塩を使った塩餡(塩あんびん)がくるまれていた。塩と餡が風味を引き立て合って、これはこれで美味しかったそうです。
餅はきめ細かくつかれているものを使い、餡の量は餅と同量以上を使用していました。
岡埜栄泉総本家@上野
砂糖を使った大福が普及してきたのは18世紀末ごろでしたが、まだまだ砂糖は貴重品でしたので、明治時代くらいまでは塩餡が一般的だったそうです。
岡埜栄泉総本家は明治6年創業の老舗和菓子屋です。
上野の名物にもなっている豆大福は、北海道大納言を使用しており、塩味の効いた餅が美味しいです。豆大福はごろごろ~っと入っている豆の食感が本当に美味しいんですよね。
豆大福は1個220円で、それなりの重量感があります。こちらのお店は、慶応・明治初期に浅草の駒形「岡埜栄泉」から親戚筋の五軒に暖簾分けされたうちの一軒です。「岡野ちよ」さんが創業者です。
上野駅なんて存在もしなかった頃から、130年以上もこの地にあるお店です。暖簾分けをした他の4店舗はどれも閉店してしまっており、岡埜栄泉総本家が最後の1店舗です。
よもぎ大福もとても美味しそうだったので、両方買って帰ることにしました。国産の香り高いよもぎを使用しており、こちらも豆大福と同様に豆が入っています。
半分ずつ食べてみました。
豆大福の餅はもちもちふわりと柔らかく美味しい! あんはつぶあんでした。つぶあんにも豆が入っているため、食感を楽しむことができます。
よもぎ大福はちょっぴり生地が固めです。そう、たいていの「フレーバー」ものはフレーバーの力によってなぜか「固く」なるんですよ。その理論から、私はクリスピークリームドーナツではオリジナルグレーズドしか食べません。トッピングすると途端にあの生地のすばらしさがしにますからね。
よもぎ大福はかみごたえも加わった美味しい大福でした。和菓子って食べ終わった後「うふふ」っていう、内緒のおやつタイムって感じの幸福感が感じられて好きです。上野に来たらぜひ足を運んでみてください。
店舗情報
アクセス | JR上野駅中央口(広小路口) 地下鉄銀座線・日比谷線上野駅アメヤ横丁方面5番a出口 いずれも徒歩1分 |
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営業時間 | 9:30~18:00 |
定休日 | 火曜・元旦 |