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この世界の秘密を見つけ出すために、どんなことでもやってみて、いろんなことを考えます。

S2000のモデルとタイプ ~タイプSって?~

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自家用車所有のススメ、最終回はS2000のモデルとタイプの解説です。私はS2000を買って本当に良かったなと思っています。ですが、「S2000 結婚」「S2000 嫁」などと検索すると、S2000を売る時の話や助手席に乗っている人は全く楽しくないという記事、そもそも嫁はS2000であるなんていう記事が出てきます。

S2000、ほしいなら、手に入れようよ!

結婚直前にS2000を購入するという暴挙にでた私の記事で「S2000欲しいけど、どうしよう」から「S2000欲しいけど、どれにしようかな」になってくれた人が1人でもいれば、嬉しい限りです。

 

S2000はどのタイプを買うのがいいのか?

結論から言うと、目的がはっきりしていれば、どれでも満足できるぞ、ということです。

AP1-100型(1999.4~2000.6)GH-AP1

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最初期型です。中古市場では一番よく出ています。ゆえに、中古価格も安く、100万円を切るものも珍しくありません。サイドウィンカーがオレンジ色で、フロントウィンドウ周りが黒色になっているのがこのモデルの特徴です。足回りの設定はかなりピーキーであるとされています。

以降、AP1型は全て、自然吸気としては驚異的な最高出力250馬力、最大トルク22.2kg・mを捻り出す、F20Cエンジンを搭載しています。レブリミット9000回転というのは、他の量産車にはほぼ例がありません。回転を上げても上げてもリミッターはまだ遠い。「まだ回るのかッ」という緊張感すら覚えます。

AP1-110型(2000.6~2001.8)LA-AP1

環境基準対応。-100型もあったマイナートラブルに対応しました。具体的には、異常に早いとされていたエンジンオイル減りへの対策がなされました。また、リアサスペンションの設定が変わり、若干安定向きのセッティングになりました。このマイナーチェンジで、速度に応じてハンドル操作量と切れ角が変化する、可変ギアレシオステアリング(VGS)を装備した「タイプV」が設定されます。タイプVの識別ポイントは、リアのバッジの有無とD字ハンドルです。

AP1-120型(2001.9~2003.9)LA-AP1

マイナーチェンジ版です。サイドウィンカーがクリアになりました。また、フロントウィンドウ周りがボディ同色になったほか、幌のリアウィンドウが熱線入りガラスになりました。ヘッドランプ内の樹脂にも、一部メッキが施されました。些細な変化ですが、メーカーバッジが色付きのものからメッキ部だけのものに変わりました。リアサスペンションの設定がさらにしなやかなセッティングに変わりました。

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内装では、初めて時計がつきました。ウィンドディフレクターが標準装備になりました。シフト回りをカーペットから合成皮革に変更し、若干高級感が増しました。中古市場においては、-100型よりも若干高値で取引されているようです。

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このマイナーチェンジで、内外装を「大人っぽく」した、特別仕様車「ジオーレ」が登場しました。あくまで内外装だけが大人っぽくなっただけで、中身は完全にガチのスポーツなS2000です。

AP1-130,-135,-200型(2003.10~2005.11)LA-AP1

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ビッグマイナーチェンジ版です。フロント・リアのバンパーとヘッドランプ・テールランプのデザインが大きく変わりました。併せて、マフラーカッターも大径の楕円のものに変わりました。

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内装も大きく変更されました。メーターデザインが変化しました。センタートンネルがカップホルダー2個付きのちょっと高級感のあるものに変わったほか、ドアポケットの容量が増えたり、オーディオリッドのデザインもメタル調のものに変わったりしました。ハンドルのデザインもわずかに変更されました。

見えないところでも変化があります。シフトフィール向上のためにカーボンシンクロナイザーを採用しました。シャーシ・ボディー剛性が向上しました。17インチホイール装備と同時に足回りのセッティングも大きく変更されました。結果として-110型以前と比べて安定したものになったと言われています。

中古市場においては人気が高く、常に高値で取引されています。また、流通する台数も多くありません。ちなみに、-130,-135,-200の違いは、ほぼ生産所の違いだけと言えます。

AP2-100型(2005.12~2007.10)ABA-AP2

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外装の変化はホイールくらいです。

最大の変化はエンジンをはじめとした駆動系です。まずエンジンがF22Cエンジンに変わりました。排気量が2200ccに増えましたが、最高出力は242馬力と、少しだけ控えめになりました。レブリミットも8000回転まで落とされました。最大トルクは22.5kg・mであまり変化が無いように見えますが、トルクのピークが下げられており、全回転域で使いやすいエンジンになりました。また、ギア比も下げられているので、特に街中では運転が楽になります。スロットル制御はコンピューターを介入させるDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)を採用しています。なので、排気量が上がったのに燃費が良くなっています。

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目立たないながらも内装も変更されています。一番目立つのはシートです。後頭部のあたりに穴がぽっかり空いて網で塞がれていたAP1型のものから、一般的な形状のシートになりました。また、ハンドルのデザインも変わりました。

地味にうれしいのが、スピードメーターに外気温が表示されるようになったことです。

AP2-110型(2007.11~2009.6)ABA-AP2

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S2000最終型です。変更点は3つ。

  • ホイールのデザインが10本スポークから5本スポークに。
  • 車体の横滑り等を防止するVSAが標準装備された。
  • シート後方のサテライトスピーカーが標準装備された。

このモデルから「タイプV」が廃止されました。新しく今回のマイナーチェンジ最大の目玉である「タイプS」が追加されました。「タイプS」は、低速域の切れ味と高速域の安定性の両立を目指したモデルで、数々の専用装備があります。中でも大型のフロントスポイラーと大型のリアスポイラーが目を引きます。無限のオプションのスポイラーよりもはるかに巨大な「純正装備」ですもんね。

その他にも、フロント・リアの両タイヤ前のストレーキ(これが地味に効いている)、専用のサスペンションセッティング、スペアタイヤ撤去(パンク修理キットに置き換え)、黒と黄色の専用デザインシート・内装、球形シフトノブ、ブラックアウトされたエンブレム、専用色のホイール(デザインは同じ)を装備しています。

まとめ:目的別S2000の選び方(提案)

走りの腕に自信がある

⇒AP1-120以前……超高回転エンジン、限界の高い足回り、腕が高ければ高いほど、速く走れるのがこの初期モデルと言われています。比較的安く手に入るのも魅力です。ピーキーだといわれているようですが、ゆっくり丁寧に走らせれば危ないことは全くないとも言われます。ま、当然と言えば当然ですね。残念ながら私には乗る機会がありませんでしたので、聞いた情報しかありませんが……。

まったり走っていたい

⇒AP2……これは間違いありません。2200ccモデルの発進時の余裕は一般道走行の時にはとても助かります。燃費もいいし、内装もちょっぴり高級感あるし、のんびり流してても様になると私は思っています。やたらと飛ばす車に道を譲ながらも、「それでも実は速いんだぞ」って余裕を隠して見送る、そんなドライブもいいですよ。(相手が「S2000をブチ抜いた!」とか言って喜んでいればなおよし)

リセールが気になるよ

⇒AP1-130以降……いつも高値推移しているのはこのあたりのモデルですね。特に「タイプS」になると新車時価格より高くなっているものもあります。あとはどのモデルにするかは好みの問題ですね。生産所によって異なる塗装の特徴。エンジンはかなり刺激的なF20Cか、ちょっと実用的なF22Cか。自動車税の金額もちょっと変わります。ホイールのデザイン、燃費、VSAの有無……比較できる点はいくらでもあります。

他人と違うものがいい

⇒ジオーレ、タイプV、タイプS……このあたりはほぼ見かけません。ジオーレは見た瞬間に「こいつはえらいものに出会ってしまった」と思うような、謎の圧倒的存在感があります。S2000乗り相手だけかもしれませんが。タイプSは見た通りやんちゃっぽい存在感ですが、実際の走りはハードすぎることがなく、速度域によってはむしろ落ち着いています。
とにかく安いのとか、練習用に、とかそういうのを求める向きは、この記事を読む必要がないはずですので、特に提案はありません。申し訳ない。

おまけ:タイプSについて

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先述の通り、専用エアロとストレーキ、専用のサスセッティングによって、どの場面でも思った通りの走りが得られます。特に高速域ではずっしりとした安定感があり、なかなか疲れません(そりゃミニバンやセダンよりかは疲れるけど)。また、低速のワインディングでは軽快に曲がっていきます。ほかのモデルをよく知りませんが、S2000タイプSのセッティングは優秀だと思っています。

スペアタイヤが無いのも大きなメリットです。重量バランスの変化は私には正直わかりません。ポイントは収納です。内張りをはがせば、スペアタイヤがあったところの空間がトランクの延長で使えます。かなりの容量が使えるようになりますので、トランクの小さいオープンカーには地味にうれしい。

 

妻のコメント:文章に合わせて画像を入れていったのですが、「ハンドルのデザインが代わりました」「シフト周りが合成皮革に」などの説明と画像が一致しているのかすらよく分かりませんでした。ビッグマイナーチェンジって、大きな変更なのか小さな変更なのか一体どちらなんでしょうか。

いつも「違いが分からん…」と思いながら話を聞いていますが、本人は非常に喜々としていろんなことを教えてくれるので「楽しそうだからいっか」と思っています。

趣味に金がかかる男は面倒くさい、それはまぁ事実だとは思います。でも、なんのこだわりもなく日々漂うように生きるよりは、これだけは! と叫んでいる人の方が一緒にいて面白いと思います。おかげで私は資金繰りの腕が上がりそうです。