聖ペーター教会横のモノレール?ロープウェー? 坂道を登るのに強い電車……ケーブルカーだ! に乗って、ホーエンザルツブルク城にやってきました!!!
旧市街から行ける場所としてはもっとも高い場所に位置しているホーエンザルツブルク城からの景色です。
近代美術館の展望台から眺めるよりも、さらに高い位置に来ていることがわかります。
ホーエンザルツブルク城
ホーエンザルツブルク城も、「城は眺めるだけでいい」「要塞みたいで興味ない」など色々と口コミが書かれていますが、ガイドツアーもあってかなり楽しめるのでオススメです。
思った以上にコンテンツも盛りだくさんなので、全部は見切れないくらいだと思います。あと、どこに何があるのか分からないのです見つけられないということも……
(ザルツブルクの伝統劇であるパペットの展示を見に行こうとしたのですが、どこに展示室があるのか分かりませんでした。)
ガイドツアーには、日本語もあります! 世界中では色々なことがありますが、日本語が用意されているというだけで「我が国の認知度があって助かった…」と思いました。
展示室にはハプスブルク家に関するものなのど、幅広く色々なものが置いてありました。この辺りの展示スペースは、フランツヨーゼフ1世の軍事関連の展示でした。
ミュージカル「エリザベート」では戦争のシーンなんてほぼ出てこないのですが、これが現実か……と思いました。
武器などもたくさん展示されています。
個人的な感想ですが、日本の博物館よりもこちらの博物館の方が生々しい印象を受けます。
ホーエンザルツブルク城は、1077年に築城されました。
神聖ローマ皇帝と教皇との間に起こった聖職叙任権闘争で、当時の大司教ゲープハルト1世が皇帝派の南ドイツ諸侯からザルツブルクを防衛しようとしたのです。
17世紀に山麓のレジデンツに拠点を移すまでは、歴代大司教の居城になっていました。
歴代の大司教と、その時代のホーエンザルツブルク城の姿の模型が飾られている展示室があるので、じっくり見てみてください。
ガイドツアーに従ってうろうろするだけでもかなり楽しめます。
窓から見える展望台にも、ツアーの途中で行くことができました。
軍事関連の展示もかなりありました。
実際の前線の様子が再現されているので、ひやりと背筋にくるものがあります。
荒廃した風景と、無骨な武器たち。
集団での戦いの様子を再現しているところでは、槍が飛んでくる瞬間まで!!
正直怖い。
結構怖いシーンもたくさんありましたが、これが歴史なんだな…と。
世界史では一国の詳細まで迫れないことも多いですし、日本にいてここまで詳しい歴史を知ることはできないと思います。
旅に出たらその土地の博物館や美術館をめぐる、というのは違う国の歴史や文化を学ぶ上でも大切なことなんだな、と思いました。