ザルツブルグの新市街と旧市街の間にかかるマカルト橋には、恋人たちが幸せを祈って鍵をかけることが流行っており、カラフルな南京錠で彩られています。
マカルト橋がかかっているのは、ザルツァハ川と言います。
なぜ、恋人たちは南京錠で愛を縛り付けたいのでしょうか?
マカルト橋@ザルツブルク
マカルト橋を渡った先には、旧市街があります。モーツァルトの生家(せいか)や、奥に見えるのはホーエンザルツブルク城です。
大きなドームが特徴のザルツブルク大聖堂も見えます。旧市街は本当にギュギュッと一つにまとまっているので、観光しやすい場所です。イメージ的には、北海道の函館ですね。
マカルト橋は、サウンド・オブ・ミュージックに登場したモーツァルト橋と同じように歩行者専用の橋です。橋から見える景色を楽しみながら、のんびりと歩いて渡ることができます。右を見ても左を見ても、ザルツブルクの美しい景色が広がっています。
さて、この恋人たちの南京錠について調べてみました。
この行為には「愛の南京錠(あいのなんきんじょう)」、英語名「Love padlocks」と名前が付けられています。
恋人たちが永遠の愛の象徴として、フェンスや門扉、橋などの公共設備に南京錠をかける行為のことを言います。
世界には、南京錠のかけすぎで崩壊しそうな橋もあるそうです。鍵をかけるための強固なモニュメントを設置した場所もあれば、景観や安全性の面から撤去作業が行われている場所もあります。
流行が始まったのは1990年〜2000年ごろと言われており、その起源は不明とされています。
ローマのミルヴィオ橋で愛の南京錠が流行したのは、イタリアの作家フェデリコ・モッチャの小説「Ho voglia di te (君が欲しい)」が映画化され、ヒットされたからと言われています。
南京錠には、日付やイニシャルを書くのが定番だそうです。どこかの地域では、川に投げ入れるそうなんですが、流石にそれはやめた方がいいと思います。
マカルト橋の南京錠も、写真によって数が多かったり少なかったりするので、撤去作業が行われているものと推測できます。
果たして、南京錠で永遠の愛を縛り付けることはできるのでしょうか。
マカルト橋を渡って、旧市街を散策して、その感想を分かち合って……うん、南京錠なんてなくてもきっと大丈夫!