2014年6月にオープンしてからカレー好きを次々トリコにしているという『カレーノトリコ』に行ってきました。こちらの店主は自分で自分を「気難しい」と言うような方だそうですが『ボンディ』や『エチオピア』で働いていたという凄腕カレー職人。
それぞれのお店のいいとこ取りをしつつ、さらにオリジナルのエッセンスを加えることで一度に三店舗分の美味しさを味わえるカレーに仕上がっているそう。
カレーノトリコ＠秋葉原
見た目はまるで古民家。
店内はカウンター10席のみなので、ランチタイムにはちょっとした行列ができます。メニューやトッピングについてはお店の外にも張り紙がたくさんあるので、並んでいる間にじっくり注文を考えることができます。
といっても、メニューは
- インド風カレー 950円
- 牛すじドライカレー 1,000円（スープ付き）
- あいがけカレー 1,200円
と、シンプルに3種類のみ！
初来店でしたので、一番ベーシックなインド風カレーにしました。
店内の様子
気難しい店主の目が光る店内では、私語厳禁です。複数名での来店でも会話はできません。店内は静かです。Twitterアカウントでは「うちはデートで来るところではありません」と断言されていました。食べログの方でもこの一癖ある雰囲気に好き嫌いは分かれているようです。
まぁ、飲食店と言えどもお客に媚びる必要なんてないですし、お店がお客を選んでも構わないと思います。美味しければ、美味しいものの方が強いのだから。
実食！
沈黙の中待つこと約10分、隣の複数名のお客さんも一言も言葉を発しません。スマホの利用が制限されていないことだけが救いです。
が！！ この時、悲劇が……タイミング悪く上司から仕事の電話がかかってきた私、そのための返信を行なっていた所、店主に「お姉さん、早く食べてください。外並んでるんで。」とガツンと怒られてしまったのです……。
仕事の連絡だったので急いでいたのですが、同タイミングで提供されたお客さんと比べると、確かに1分ほど食べ始めが遅れてしまいました。
飲食店でそんなことを言われたのは初めてだったので、一瞬何を言われたのか分からず「はい！」と返事をして食べ始めたものの……。
その一言に強い恐怖を感じてしまい、ものすごく嫌な気持ちに。周囲にも嫌な空気が流れ、カレーを提供されたお客さんたちはただ黙々と、なんなら少し慌ててカレーを食べ、さっと店を出て行きました。店中に漂うピリピリとした空気は、かなり居心地が悪かったです。
元々食べるのも遅い私はなんとなく、急かされて食べた給食の時間を思い出していました。
肝心のカレーはスパイスたっぷり、スープタイプのシャバシャバとしたものでたっぷり散らされたカスリメティ（フェヌグリークリーフ）が良い香り、チキンの焼き加減が絶妙で、外はこんがり中はジューシーで美味しかったのですが……
とにかく嫌な気持ちが心を支配してしまい、その美味しさを存分に享受することはかないませんでした。
私はこのお店の店主の基準に見合ったお客ではなかった、ただそれだけなのですが、私がこのお店に足を運ぶことは二度とないだろうし、人にオススメもしないだろうし、もうこのカレーを食べることも二度とないんだろうなぁと思うとなんだか寂しい気持ちになるのでした。
外に出るともう誰も並んではおらず「並んでるから早く食べて！」は建前で「さっさと食ってさっさと帰れ！」が本音なのかなぁと思いました。しょぼん。
店舗情報
| アクセス | 都営地下鉄新宿線岩本町駅より徒歩2分 |
|---|---|
| 営業時間 | ［月～金］11:00〜14:00／18:00〜21:00（売り切れ仕舞い） ［土］12:00〜15:00 |
| 定休日 | 日曜日、祝日 |
