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小川町で食べられる、幻の三不粘!『龍水楼』に行ってきた。

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小川町にある『龍水楼』にて、ラム肉のしゃぶしゃぶコースに始まり、中国の伝統的なデザート、三不粘(サンプチャン)を食べました!

 

新しい食との出会い

グルメな方がTwitterにて

こんな募集をしていたので、飛びついてみました。三不粘(サンプチャン)は以前、この記事で

 

retty.me

 

卵ドリルを書いておられる松浦さんが紹介されていたので知っていました。この、皿にたれんと広がった不思議な黄色い物体、ぜひ一度食べてみたい。と思っていた時にこの募集です。

もちろんこのTwitterの方には会ったことがありません。でも、行くしかないでしょう!

ということで、飛び込みました。

 

龍水楼@小川町

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東京メトロ小川町駅より徒歩5分のところにあるお店です。こちらのお店はラストオーダーが18:30で、夜は予約している人しか入れません。しかも、シュワンヤンロウという5,000円のコースのみで、5名以上揃わないと予約すら取れないのです。

18:30に店舗に到着できる社会人を5名以上揃える、このハードルを乗り越えてやっと、訪れることができるお店なのです。

 

店内の様子

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飲み物はコースとは別になっています。赤い円卓を囲んで、料理を待ちます。

 

実食!

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砂ずり的な美味しいもの。

 

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鶏肉とぷにぷにした何か美味しいもの。

 

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もにょっとした麺状の美味しいもの。

 

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ぷるぷるとシャキシャキが美味しいもの。

 

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ざっくり揚がった美味しいもの。

 

どれもめちゃくちゃ美味しいのですが、一瞬で伝えられる料理名は全く記憶の端に引っかかることなく、美味しさという味覚に押し流されていってしまいました。

 

そうこうしているうちに、卓上はきれいに片付けられました。

 

ラム肉のしゃぶしゃぶ!

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次に並んだのは、様々な薬味です。ラム肉のしゃぶしゃぶはこれらを好きなように組み合わせたタレにつけていただきます。

紹興酒、ごま油、にら、シャンツァイ(またの名をコリアンダー/香菜/パクチー)、豆板醤、生姜、にんにく、腐乳、練りごま、ネギ、蜂蜜漬けニンニク(口直し用)がずらり! ベースとなる醤油と酢を入れたら、あとは好きなように薬味をぶち込んでいきます。これ、どの組み合わせがいいのかな? と思うと思いますが、結局最後は全部入れてしまったものが美味しいです。

 

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シュワンヤンロウのしゃぶしゃぶ開始です!

牧草を食べて育ったニュージーランド産ラム(生後4〜5ヶ月)、青菜等野菜、キノコ、餃子、麺の干しえび出汁等スープのしゃぶしゃぶを、大量の薬味に絡めて頂きます。

オーナーがこのラム肉のしゃぶしゃぶについて、語り部のように色々と教えてくれます。しっかり聞いてお勉強しましょう。

 

https://tabelog.com/imgview/original?id=r4015329526953

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テンションが上りすぎてラム肉の写真を撮り忘れたので、食べログより引用します。このようにうす~く来られたラム肉が出てきます。一人5皿くらいあります。わんこそば形式で、食べると追加されていきます。

 

予約時にお願いしておけば、皿数はさらに増やせるとのこと。ただ、薄切りにするのが大変なので食べながらの追加はできません。

 

いよいよ、三不粘!

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現在、中国でも北京の「同和居飯庄」(西城区三里河月壇南街乙71号)という店だけで出されている、卵と砂糖とラードと緑豆でんぷんだけで作られているデザートです。

溶いた卵黄にでんぷんの粉と砂糖を加えて、鍋でラードとともにゆっくり時間をかけて丁寧に練るのですが、この練り加減がとても難しく、中国では2人しか作れないといわれています。地味に、日本の方が作れる人が多いというのが面白いですね。

 

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さっぱりしつつも、原料はこってりしているため少し食べれば満足できるデザートです。綺麗に小分けにしていってくれます。

 

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三不粘は歯にも皿にも箸にもくっつかない、持ち上げると伸びるけれどプツンと切れる。歯切れが良いのにもちもち、もっちりしているのにさらりとしている。そんな不思議な食感が魅力です。

 

火力と混ぜ合わせる時の力加減でこうした不思議なデザートに仕上がるのですが、当然ながら自宅で再現するのは至難の技です。ぜひ、お店にて食べてみてください。

三不粘はシュワンヤンロウのコースを注文した場合に、デザートに登場します。

 

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最後に、お口直しに牛乳を使っていない「桂花入り杏仁豆腐」を食べて、ごちそうさまでした! それはそれは美味しかったですし、オーナーの小話はまるで博物館の案内のよう。勉強になる、面白くて美味しい時間でした。

 

食の世界も、ただ食べてお腹を満たすだけではなく、体験を買う時代になっているんでしょうね。三不粘、本当に不思議な食べ物でした。

 

店舗情報

アクセス 都営地下鉄新宿線小川町駅より徒歩5分
東京メトロ千代田線新御茶ノ水駅より徒歩7分
営業時間 [月~土] 11:30~14:00 17:00~20:00 夜は予約のみ
(最終開始時刻は18時30分(土曜日は18時))
土曜は予約のみ
定休日 日曜・祝日・年末年始・夏季