こんにちは、クリスマスの不思議について調べているうたこです。
日本のクリスマスの歴史について調べたら、次はやっぱり世界! (順番が逆なような気もする)ということで、調べてみました。
そもそもクリスマスとは
そもそも、そもそもクリスマスは、キリスト教にまつわるお祭りです。
神様が我々人間に与えてくれた「救い」の存在、イエス・キリストの生誕を祝うお祭り、それがクリスマスです。
ローマ帝国時代のミトラ教(古代ローマで隆盛した太陽神ミトラスを主神とする宗教)の冬至のお祭りがキリスト教に取り入れられたと考えられています。このミトラ教のお祭りは12月25日に行われていました。
元々キリストの生誕は洗礼と共に1月6日に祝われていたのですが、4世紀頃には12月25日に祝うことが定着してきたそうです。ごっちゃになっちゃったんですね、きっと。
クリスマスに付随するクリスマスツリーや、サンタクロースなどはキリスト教の教義とは無関係で、キリスト教が布教されるにあたってその土地の祭りの習慣を吸収していった結果そうなったものらしいです。
確かに、クリスマスツリーは元々は木を信仰していたゲルマン人にキリスト教を布教した時に始まりましたしね。
サンタクロースは聖ニコラウスの伝説やらを使ってニューヨークの百貨店が19世紀に作り上げたものだとか! 商いの力ってすごい。
世界のいろんなクリスマス
さて、それでは各国のクリスマスの祝い方を見てみましょう!!
クリスマスマーケットが美しいドイツ
宗教革命を起こしたマルティン・ルターが生まれたドイツはちょっとプロテスタント多めなキリスト教の国。国内では150箇所以上でクリスマスマーケットが開かれ、お菓子やワインやクリスマスの小物が販売されています。
家族と過ごすロシアのクリスマス
温かい料理と家族と共に過ごすロシアのクリスマスは、2回開催。ロシア正教ではクリスマスは1月7日なので、12月25日と2回開催になるそうです。もちろん新年も挟むので、この間はずっとお祭り騒ぎなんだとか。
東南アジア唯一のキリスト教国フィリピン
クリスマスイブには多くの人がミサに参加し、その後は知らない人も知ってる人も皆でパーティ! クリスマスは1年の中でも大切な日、だそうです。
夏やん。オーストラリアのクリスマス
サンタがサーフィンでやってきて、照りつける太陽の下BBQをしたりして祝う! ロブスターとかシーフード系のBBQをするらしい。
暑い、ベネズエラのクリスマス
国民の大半がカトリック。クリスマス期間には道路が封鎖され、スケボーで教会のミサに向かうらしい。
悪魔が街を練り歩くオーストリアのクリスマス
クランプスという悪魔が登場し子供たちを脅かします。良い子にプレゼント、ではなくて悪い子に罰を与えるらしい・・・。なまはげみたいだな。
ハイチのクリスマス
パーティーや教会のミサに行き、踊ったり歌ったり、ごちそうを食べて夜を明かすそうです。
なるほど、どこの国もクリスマスを大事にして、きちんと教会で生誕をお祝いしてそれからお祭り騒ぎをするみたいですね。ということが分かると同時に、ここ、キリスト教の国だったのか! という発見もありました。
となると次に気になるのは、どれくらいの国がキリスト教を信仰しているのかということ・・・Wikiに分かりやすい図がありました。
キリスト教を信仰している国
"Christians distribution" by TheGreenEditor - self-made - See below: Sources. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.
分かりやすい。
先ほど例に上げた国は大体濃い色になっているので、なるほどなぁという感じ。
キリスト教徒は世界に約20億人おり、世界で一番教徒数が多いそうですよ。3分の1がキリスト教ってほんとにすごいな! そして、やっぱりクリスマスって宗教のお祭りだったんだなぁ・・・。
と、ここで疑問になるのが
「キリスト教徒でもないのにクリスマスを祝うなんて馬鹿げている」
という類の意見ですよね。確かに、日本にキリスト教徒ってかなり少ないみたいだし、意味もわからず祝うってなんか踊らされてるみたいな気もするなぁ・・・。と思ったので、キリスト教徒の少ない国のクリスマスについていくつか調べてみました!
キリスト教じゃない国のクリスマス
まず、我が日本ですがこれは昨日調べたので割愛。記事を読んでね。
キリスト教徒が少ない中国・インド・パキスタンを抜粋して調べてみました。一体どんなクリスマスを過ごすのでしょうか?
中国のクリスマス
そもそも祝うのかな? と思ったんですが、めちゃくちゃに祝うんですって。街は人で溢れ、買い物、食事、飲み、ホテル、カラオケ、映画、などなど、盛り上がるチャンスにかこつけて、大騒ぎ!!!
中国の他の祭日のような伝統的な色合いはなく、とにかくお祭り。家族で集まったりするわけではなく、恋人や友達と騒ぐものになっているようです。
クリスマス商戦もかなり激しいのですが、その他にも「平安果」と呼ばれるりんごをラッピングしたものがクリスマスのお祝いの贈り物としてばかすか売られているらしい。男性が女性にプレゼントする薔薇の花と並んで、路上でもどこでも売られているんだとか。流石です。
資本主義の気配を感じる!
インドのクリスマス
インドはヒンドゥー教の国なのですが、クリスマス自体はあるんだって! モールではツリーっぽい装飾もされていて、派手ではないですが楽しい雰囲気を楽しめるそうです。経済が成長していて商魂たくましくなってきているということでしょうか。
独立の歴史から、クリスマスを完全に受け入れているわけでもないし、独自の文化も入り混じってオリジナルなクリスマスになっている模様。日本と同じで、宗教のお祭りではなく単純に冬のイベントになっているみたいですね。
パキスタンのクリスマス
イスラム教徒が大多数を占めるパキスタンでは、クリスマスは大々的には祝えないお祭り。。キリスト教徒は国内の全人口の3%ほどで、2011年に首都の道路脇にクリスマスツリーが飾られた時には、ニュースになっていました。
少数派のキリスト教徒でクリスマスをお祝いしていることもあるみたいですが、イベント感はありませんね。クリスマスが近くなってくると、クリスマスに反対する宗教の人から襲撃を受けるということもあるらしく・・・全然、想像もできない世界だ。。
クリスマスは概ねお祭りである
先進国やキリスト教国においては、クリスマスはあって当たり前の冬のイベントになっていますが、宗教の違いからそうでない国もあることが分かりました。
宗教は関係なくてもイベントとして商魂たくましくクリスマスを拡大させている国もある(日本もだけど)し、なんていうか、「楽しければいいんじゃない?」と思えることも大事なんだなと思いました。許容範囲の広さを表すような、そんな感じ!
いろんな歴史と想いとが詰まっているクリスマスだけど、世界中で沢山の人が同時に楽しい気分になっているだとしたら、ただそれだけでいいんだろうな、と思います。
そんなこんなで、日本は気楽にクリスマスを楽しむことにしましょう!