7月下旬、私の双子座と相性のいい獅子座で娘を産みました!
10ヶ月にわたる妊娠生活は、今までの人生では体験したことのない変化の連続でとても楽しかったです。私一人の人生から、娘のいる人生に切り替わる一大イベント「出産」について、リアルタイムでメモを取っていたのでそのままのリアリティ溢れる内容でお送りします。
はじめての出産
里帰りをしてから1ヶ月半が過ぎ、身動きも睡眠もかなり困難になってきた頃。ブログの記事書き溜めやちょっとした仕事などを済ませて、私はついに出産予定日を迎えました。
7月21日 出産予定日
37週に入り「もういつ出てきても大丈夫ね〜」と助産師さんに言われた後も「獅子座になるまではお腹にいるんだよ〜〜。余裕を持って24日くらいから動き始めるんだよ〜〜。」とお腹に向かって話しかけ続けた私。
出産予定日当日は、夫とドライブをしていました。
この、産む気のなさ。
帰宅後昼寝1時間、晩御飯作って食べて、あとはゲームをしてダラダラ。生産期は歩け! 動け! その方が安産になるぞという話を完全無視していた私は、里帰り後から全力で家の中に引きこもり、1日の平均歩数はなんと600歩!! もちろんスクワットその他の運動も一切やりませんでした。
出産予定日当日の夜もずっと激しい胎動があり、まだまだ出てくる気はなさそうだなと超過を余裕で受け入れていたところでした。
お風呂の時も寝る時もずっと、まるで下に向かって泳いでいるかのよう。ぼこぼこぐねぐねぶるぶる。
張りは今までに比べれば出ているけれど、痛みは皆無で、緩んだり固くなったり。
「あと24時間待って。23日になってから出てきて。(今0:58だから正確には23時間か。でも深夜料金かかるから朝8時以降に入院の流れで頼む)」
と、なんとも注文の多い母でございます。
7月22日 蟹座最終日
張りはあるけれど、触らないと気付けないほど。獅子座は死守できそうな気がしてきた……!
ずーっと張っていたので、横になりゴロゴロする。本当に動かない妊婦である。
緩んだり張ったり。腸が動かされる。張ったり緩んだり。
私はここで確信する。この子は、獅子座だと……!
7月23日 獅子座初日
0:54
お腹がカチカチになり、トイレに行きたい感じがして、眠れない。
右側下で寝る方が楽に。
6:00頃
股を伝う暖かい液体の気配で目覚める。すぐさまトイレへ。
液体が出ている。破水か?と警戒して一旦トイレを出てナプキンを装着。
装着時に血が出ていることに気がつく。いわゆるおしるしだ!!!! それ以降液体は出ていないので、破水ではなくおしるしだろう、多分。
様子を見つつ落ち着いて入院準備を行う。
まだ慌てるような時間ではないと思い、夫が寝ている横でツムツムに興じる。ツムツムをしながら微妙な痛みや股に変化がないか感覚を研ぎ澄ませる。
その時思った。
女性を神格化したり、変に持ち上げたりするわけではないが、私達は今までもこうして体の中の変化に耳を澄ませてきたことを思った。変にイラつく、異常に食欲が増す、あ、生理がもうすぐなんだな。と気付き、死ぬほど気だるくて眠い1週間を過ごした後は、ハイになった1週間をキラキラと楽しむ、そしてまた落ちる。
微妙な変化があることを当たり前に、もう約20年も過ごしているんだなと。夫は父親になるに当たって、別に「自力で止められないのが破水、そうでなければ尿もれ」「破水の場合、雑菌が入るのを防ぐためお風呂には入らず病院に連絡」なんてことは知らなくてもいい。
小さな変化と、それに伴う判断を持って行動する必要があるのは男女ともにそうだと思うけど、普段から訓練されている分女性は鋭く、時に過敏であるのは仕方のないことなのだろうし、もしかしたらその集大成が出産にあるのかもしれない。
ちょうど夫がストレスで1円ハゲを作っていたんだけど、男性はそういう体や心の変化に鈍くて、急に潰れたりするからそれだけは気をつけてほしいなと思った。
って、大層なこと考えたけどこの間ずっとツムツムをしていた。成績はいつも通りだった。
7:00
目覚めた夫に、血が出たから入院準備は完了させた、血が出たってのは、出入り口が開きかけてるってことねと伝える。
「何それこわい」みたいな顔をされる。
7:16
なるほど確かに、微かながら懐かしい生理痛の気配がするような。それともこれは空腹かしら。
8:15
生理のような感覚があるためトイレへ。めっちゃくちゃ粘液みたいなのが出る。グロい。↓これかな?
◆しっかりと固く閉ざされていた子宮口が、ある日急激にお産の準備を始めるタイプの妊婦では、妊娠中に外界から子宮内への細菌、異物侵入からおなかの赤ちゃんを守っていた役割を担っていた頚管粘液の栓がスポンと外れます。
外れた粘液は一度にまとめて排出されるので、卵白のような、ゼリーのようなとろりとしたおりものに、筋状の血液が混じったり、時にはとろりのおりもの全体が褐色、またはピンク色になります。
股が湿っており、久しぶりに「どろっと経血も大丈夫🎶」みたいな不快感。女の人はこの不快感と共に生きていたのだった……ということを思い出した。胎動は相変わらず元気。時たま生理痛のような痛み。
陣痛が来るまではひたすらこの不快感と共に、か……。Amazonで映画見よ。
10:00
眠くなってきて1.5hくらい寝る。起きたら股の不快感はなくなり、時々鈍痛があるものの通常運転に戻っていた。ご飯をしっかり食べる。
15:00頃
なんかまた生ぬるいものが……念のため病院に電話。一旦診察。破水していたので、24時間以内には陣痛開始、48時間以内の出産を目指す。
陣痛きたら随時、遅くとも24日9時には入院。自己判断せず電話してよかったー!
私が落ち着いているので、夫も「思ったより静かに物事が進むんだな…」と言うレベル。
19:00
焼肉。もりもり食べて微妙に陣痛を認識し始める。この生理痛のようなものが陣痛らしい。
21:30
梨とフルーツタルトを食べる。はははここまできたらカロリー過剰摂取さ!
21:50
まぁまぁ痛いのと、水が出るー。最初はいつものおりもののような匂いだったけど、生臭い匂いになっていた。
23:38
いつも通り就寝
2:00
寒くて目が覚めた。トイレ。流石に布団ゼロはだめか。タオルケットかぶる。
胎動相変わらず多い。破水そこまで酷くない。頭でふさがってきたのかな。
深夜ちょこちょこ生理痛のような痛みあり。朝もあるが感覚が伸びたり縮んだり。
9:00
入院。子宮口5mm……まじか……産まれる気あるの? *出産するためには10cm開く必要があります。
分娩2件あるためすぐに促進剤使えず、自然の陣痛を待つ。
暇なので寝たり起きたり。
12:00
ご飯めっちゃ美味しい!!!!!! まだなんの仕事も終えていないのにこんなに美味しいものを食べていいの?! とにわかにテンションが上がる。
13:00
1人分娩が終わったそうで、促進剤1錠目投入!最大6錠まで、それでも効かなければ点滴に。
3錠くらいで効いてくる人が多いらしいけど、いつ産めるかなー。破水から72時間以内に出産というのはもう絶対らしいので、できる限り早めに…とのこと
15:00
促進剤3錠目と浣腸。こんなに簡単に下痢が起こせるなんて私知らなかった。
陣痛徐々に来てるんじゃない?
仰向けが一番楽。横向くとめっちゃ痛い。
この痛み、筋肉を収縮させるダイエット器具のEMSみたいだなと思い当たる。
18:00
促進剤を飲みきり、内診をした時点でまだ1.5cm!!! まじかよ?!
1.5cmだけど痛みが3〜4分間隔で結構強いので分娩室の階に移動。
このあたりからがやばかった……
3〜4分間隔がなくなり、5〜10分続けて痛みが。(と、本人は思っているが痛みの最中に少し目を開けるくらいしかできなくて記憶も曖昧になりはじめている頃。)
子宮口が押し広げられている感じ。2時間くらいずっと痛がっていたらしい。
車輪八つ裂きの刑、と例えよう。内側から穴をネジ開けられている感じ。穴が開くという点では串刺しの刑でもある。
あと、例えるなら、股の間に鉄骨をぶっさして、屈強な男がその鉄骨を皿回しのように回し、遠心力で体に穴が開けられるかのような……?
出産を経験した友達は「もうめちゃくちゃ痛かった〜><」などという軽い言葉でしか表現をしてくれないので、私は絶対に何か人に伝わる表現をしようと思っていた。痛みの最中、どう例えると伝わるのか、そのことだけを考えていたが、それについてメモをとる余裕ももはやなくなりつつあった。
叫ばずにいられなくなり、夫がナースコール。診察で子宮口6cmになっていることがわかる。
5cm以上なら麻酔ができる!!!!すぐ先生を呼んで麻酔を。
それでも麻酔が効くまでの間5回くらい痛みが来て、もう死ぬんだと思った。
メリメリメリメリ!!! と、筋肉、骨、全てをひっぺがされていくような痛み。
背中にひんやりとした麻酔の気配がして、3回目で痛みが弱まってきた。内診も痛くない。押し広げられるような違和感はあるけど、さっきまでのえげつない痛みがない。やっと落ち着けた。しかし、この時点でまだ子宮口7cm、10cmになるまで麻酔をしたまま待機する。
母と妹も来て励ましてくれた。荒れてるところを見たのは夫だけ。よかた。
麻酔入れてから1時間、子宮口全開まで様子見。
1時間で麻酔がきれかけて追加。麻酔が切れる恐怖半端ない。絶対無理、あの痛みを2度と感じたくない。
ついに子宮口全開になり、0時の助産師さん交代を待って(このきちんとした就業体制いいなと思った。)いきみ始める。
無痛はいきみ方が分かりづらいと言われるが、中から頭で押される感覚はあるし、いきむ方法自体はそんなに難しくない。
また痛みがきそうだったので麻酔追加。麻酔は3回入れた。
痛みがない分、イメージと演技っぽい感じにはなる。何度かいきむけれど出てこない。産道が細いらしい。無痛分娩でもあるので吸引を開始!
同時に会陰切開。吸引でも十分しんどい!!!! 早く終わらせたくて2回いきみを頑張った。出ない。元吹奏楽部の肺活量で頑張ったけれど、もう現役引退してから10年以上経ってるんだった。そりゃ無理か。
1回の陣痛で出てこれなかったため、吸引の機械を取り付けられたまま次の陣痛待ち。信じられない気持ち悪さ。体の中央に大きな塊が詰まって出てこれなくなっている!! なにこの空前絶後の違和感! 絶対にこの2回目の陣痛で決める……! 息も絶え絶えで、体の中に挟まっている赤子の違和感に「気持ち悪いいいいい」と言い続ける私。
1回いきんで、頭が出てきた!! あとは先生に引きずり出される。
陣痛待ちの間、名前は決まってるんですか?と聞かれ、答える。出てくる瞬間、「目を開いて!」と言われ、満を持して登場!
陣痛の間も胎動が激しかったちびは、一度も心拍を弱らせることもなく、出てきてすぐに泣いて、元気いっぱい。
洗って綺麗にしてもらってる間、私は会陰縫合、ホロホロと涙が出た。夫がお疲れ、ありがとう、と声をかけてくれる。
本当に自分の中から人間が出てきた…。女の子だった。生きてた。
誕生!
綺麗になったおちびと写真撮影。
陣痛でろくに晩御飯を食べられず空腹だったので、母と夫におにぎりやチーズケーキを買ってきてもらう。分娩台の上で食べた焼肉おにぎり。
私は麻酔が効いていて身動き取れないのでそのまま3時間分娩台の上でうとうと。3時頃部屋に戻り6時まで寝た。
8時に夫が来るのを待つ。朝ご飯も8時! お腹は空いているけれど食べられるかな。
縫合の跡が怖くて座れない。トイレ怖い。体ボロボロ、ちびの授乳があるらしい、退院までのスケジュールも聞いた。
お腹は意外と凹んでいなかった。妊娠6〜7ヶ月くらいの大きさがあるような気がする。まだ赤ちゃんが入ってた子宮が大きくびろ〜んと伸びきったままになっているかららしい。立ち上がったり、座ったり、体を縦にするとその「びろ〜ん感」が大変気持ち悪い。横になっても「びろ〜ん」としているので、お腹の下にクッションを巻き込んで眠った。
産んだ感想
本当にやばかったです。無痛分娩だったにも関わらず、麻酔が使えるようになるまでの痛み、長さで十分に出産を満喫したように思います。
「無痛分娩? 楽しようとするなよ」
「痛みを感じてこそ母性が芽生える」
とか、日本にはわけのわからない根性論が蔓延していますが、分娩方法に関わらず出産は命がけだし、そもそも妊娠期間の10ヶ月の間にも相当な苦労があるし、あと、産まれた赤子は「なんでなん……なんでそんなに可愛いん……(涙)」ってなるくらいに可愛いし、授乳やオムツ替えをはじめとしたお世話も一切苦にならないという、麻薬レベルの母性ホルモンがドバドバに放出されます。(*個人差があります。)
私は出産前は「いや〜、可愛いと言っても可愛い見た目で大人の養育活動を促進するのが赤子じゃん? 実際産んでそこまで愛せるか自信ないわ〜www」とか言っていたのですが、出産後は「んああああああああああああああ可愛いいいいいいい」って感じになっています。
こんなに可愛い生き物が私から出てきたなんて?! 誇らしい!!! 存在が罪!!
まとめ
長文出産レポを最後までお読みいただきありがとうございました。出産は祭りではありません。一種の排泄行為、産褥期の経産婦に至ってはかつては「不浄のもの」とされていました。(超失礼だけど)
生々しい出来事のオンパレードで、世の中に広く知られていないのは当然のことかと思います。でも、そのせいで想像力を働かせることまでできない人も増えているのではないでしょうか?
Twitterを見れば育児中の妻の叫びや嘆きがあふれています。夫とこれからも仲良く暮らしていくために、これからの育児期間がめちゃくちゃ重要!!
大人がいなければ生きていけない小さな生き物を守るために、夫婦はそれぞれが考え、思いやり、自ら進んで行動することが大切です。(小学校の標語みたいだ)
とにかくもうめっちゃ可愛い! そろそろお昼寝から起きる時間だ。新生児の育児をしていて思いました。本当に何にもできない!!
https://twitter.com/go_utacoooo/status/1029152891611701248
ひたすらにこれです。ブログ記事はある程度書き溜めていたから今日まで更新できたものの、この先は無理! 私は3年半ほど続けていた毎日更新をやめます!
毎日継続すべきことが、他にできたから!
記念に魚拓。1280日間もよく継続したものだ……。
これからは育児を中心に、時間のある時にはジーナ式の実践記録や、育児についての記事など、色々と更新していきたいと思います!
(あと過去記事リライトしよ……)